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青春という思索と苦悩の時代をどう生きるか。ここには、歴史家として、教育者として大きな足跡を印す著者の生きた経験が、青春への変らぬ共感とともに語られている。学生生活における自由、学問することの意味。それらに触れながら、著者が強調してやまないのは、自ら考え、行動する人間へと自己形成することの尊さである。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
1966年に書かれた本ですから文体や取り上げられている時事ネタは古いです。 ですが、本書で提起された問題は色あせていません。第1章の「学ぶということ」や、本書の結びとしておかれた第7章「現代学問のすすめ」は現代の大学生(あるいは大学を目指す高校生)はぜひ読んでもらいたい内容ですし、最近大人が子ども叱...続きを読むれていないという自戒を込めた筆者の感慨はすんなりと受け入れられるものでしょう。 あらためて学生の頃、教授に誘われて飲みに連れて行ってもらったことのありがたさ、そういう雰囲気がまだ残っていた地方大学で学べたことの幸運を懐かしく思い出しました。
祖父のゼミの先生であったこともあり、読んだ。祖父が他界してから10年以上経つが、尊敬する祖父を知るための助けになったかもしれない。
[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時...続きを読む間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
第1,5,6,7はタイトルにあった内容。 その他は筆者の生い立ちや研究についてであるため、大学全般の話ではない。 時代が異なり、筆者のいう転換期を過ぎた今日において鵜呑みすべき内容ではないが、今日の学生にも伝えるべき本質は述べられている。 なんとなく、まわりに流されて進学するこのご時世、改めて...続きを読む大学に対する意味、自身が学ぶべき学問について再考すべきである。 受験生、大学生は機会があれば読み、気づいてほしい。
春の授業がもうすぐ始まるということで、手に取ってみました。 大学生活でなにをどう学ぶべきかというのは本当に迷う課題で、その答えをなんとなく探していた自分にとってはよい本でした。 筆者がとても優しい語り口で読みやすく、また、なにかしなきゃいけない!といった気分にさせるものでもなかった好印象なものです。...続きを読む この本の取り扱う大学生像は随分昔の物ですが、今にも十分通じるものを感じました。 憧れることの大切さや、ほれこんでこその学問ということ。 具体的な学問をすることの重要性。 秀才である必要はない、誠実であればよいということ。 また、研究する対象はそんなに簡単に見えてくるものでもないから、今目の前にあることに一生懸命になって、いろんな世界をのぞくのも勉強なんだなと感じることができ、具体的な理由もなく感じていた焦り、といったものを少し落ち着かせることができました。 日々、真摯に学問ということに取り組んでいく、残りの大学生活としたいと思いました。
最初の30ページくらいはためになるが、残りは過去の話が多く、読み入りにくい。しかし現在にも通じる「大学生像」かと。
この著作は「学ぶということ」、「学問への私の歩み」、「現代が背負う二つの課題」、「私の歴史研究」、「苦楽一如」、「対話の学び」、「現代学問のすすめ」の七部から構成されている。著者の増田四朗は1908年生まれの明治期生まれであり、その学者期間中には戦争も経験している。そしてこの著作は昭和四十一年発行の...続きを読むものであり、この時期は高度経済成長期、日本の興隆期であり時代的な大きな転換期であった。この本はタイトル通り、大学でどう学ぶべきかを中心に据えて書かれたものであり筆者である増田四朗の生い立ちやその研究内容及びその成果はその補強として描かれているにすぎず、この本を通じての主張は血肉の通った「コミュニケーションの母体となっていく」大学を目指し、それを通じて「社会に、政治に」それによって生まれた考えを「反映させていく」ことで、現代から見た現代社会のとらえ方を対話を起点として模索していく、その過程にできるだけ寄与すること、である。筆者と同大学に通う自分にとって先輩の活動の記録としても非常に興味を持って読むことができたと思う。
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