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速球で鳴らした玉村謙太郎は、8年間所属したチームを解雇され、別のチームでバッティング投手を務めていた。花形選手時代にも増して、一軍のために日頃の精進が常に要求された。2年目に入り、今まで見えなかった野球への熱い情熱を見出していた彼に、ある日転機が訪れる(「ビリケン打撃投手」)。恋愛あり、犯罪あり、ミステリーあり。パワーあふれる気鋭が多彩な趣向を凝らした野球短編小説集。新作2編収録。
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Posted by ブクログ
野球がテーマの短編集。 正統派な作品以外にもミステリや犯罪ものなど変化球があって面白い。 気に入ったのは「ビリケン打撃投手」、「ぐでんぐでん」、「さよならのチャンス」の正統よりの方。 「ビリケン打撃投手」、「さよならのチャンス」は敗者の再生がテーマなので元々好みの路線。 普段、あからさまにカップリン...続きを読むグを狙っているような作品は逆にひいてしまって興味が失せるのだけど、「ぐでんぐでん」の顕一と剛の関係はすんなりと受け入れられた。
野球を題材にした小説が6編あります。個人的には「ぐでんぐでん」と「さよならのチャンス」が印象に残りました。解説が唯川恵さんだったのが意外でしたが、それもまた良しと思います。
野球にまつわるショートストーリー6編が詰まった1冊。 "野球"小説と言うと 直球ど真ん中のスポ根もの!と思いがちですが、 この作品は、野球が絡んでいるだけ。 シュールなものもあれば、恋愛ものもあって、 自由な感じの色々なストーリーが入っています。 直球、カーブ、フォーク、、...続きを読むと色々な"投球"があるので、 ある意味、1冊を通して野球を楽しめる、手の込んだ作品。 個人的に"直球ど真ん中"な感じが好きなので、 巻頭の「ビリケン打撃投手」が楽しく読むことができました。
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須藤靖貴
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