法然対明恵 鎌倉仏教の宗教対決

法然対明恵 鎌倉仏教の宗教対決

ビジネス・実用
1,485円 (税込)

7pt

3.0

人はいかにすれば救われるか。法然と明恵――鎌倉新旧仏教を代表する両者の思想対決は、私たちを根源的な問いへと誘う。現実か理想か。他力か自力か。そして、生と死の究極の姿とは。最新の宗教学の成果を踏まえ、2人の対決の彼方に宗教のアクチュアルな「力」の再生の可能性を探る、宗教のポストモダン。(講談社選書メチエ)

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    Posted by ブクログ

    念仏によって阿弥陀仏の救いにあずかると主張した法然と、『摧邪輪』を著して法然の思想を敢然と批判した明恵の二人の立場を、対比的に考察している本です。

    本書では、法然と明恵の二人のたどった思想的な道筋や立場に共通点が存在していることを指摘しながらも、明恵が「理想主義」的であり、この生において仏道を実現することを重視したのに対し、法然は「現実主義」的であり、この生を超えた死の観点から救いを語っていたと論じられています。しかし、そうしたちがいが存在するにもかかわらず、たとえば両者が身体に依拠する実践的な立場に立っていたことや、女人救済にかんしてラディカルな考えをもっていたことなど、両者の向かっていこうとしたところがふたたび交わることになるというアウトラインを示し、両者の思想の意義をあらためて考えなおそうとしています。

    宗乗の教説にこだわることなく、ひろく宗教哲学的な観点から法然と明恵の思想の現代的な意義を解明しようとするアプローチは著者ならではのもので、幅広い読者にとって興味深く読むことのできる内容なのではないかと感じました。

    0
    2023年01月20日

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