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最近、著者の診察室を訪ねる初心患者の九割が、漠然とした不安感とイライラを訴える。経済大国の地位を失い、震災・原発事故に見舞われ、近隣諸国との摩擦も激化。将来への展望を失った国家を、不信と苛立ちに満ちた「民意」が覆っている。不寛容な大学生、言葉の真意によらず過剰反応するツイッターの世界、想像力の欠如したメディア報道など、様々な場面から日本の現状を考察。苛立つ「民意」をすくい取る嗅覚に優れた独裁型ヒーローの誕生に警鐘を鳴らす、今こそ必読の書。【目次】はじめに――ツイッターのアカウントとしての「独裁者」/第一章「ふわっとした民意」/第二章 独裁待望の背景にある心理/第三章 「独裁型ヒーロー」の手法/第四章 ハシズムを超えて/おわりに
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年01月30日
自律した生き方を望んでいる様に見えない学生たちに関する記述に始まり、文章の全体の意図を読み取らず、狭い部分を切り出して「短文」で主張を理解しようとする事の危険性、また「短文ソーシャルネットワーク」ともいえるツイッターを多用する橋本徹の傲慢さ、問題点を指摘するに至るという、一冊の中での流れが見事。
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Posted by ブクログ 2012年11月03日
最近、著者の診察室を訪れる初診患者の多くが漠然とした不安感とイライラを訴えているらしい。
言われてみれば、「不寛容さ」が幅を利かせているような気がする。
ウラも取らずに公の場で人を名指しで批判する人(それも一般人でなく政治家)、過激な物言いや言葉尻を捉えて非難するなど。
本(特に新書)ではタイト...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月09日
ハシズムを前に香山さんがいろいろ述べてる。独裁者の条件は漠然とした不安の対象を指させる人間、これかあれかの二択を好むのはスプリッティングではないかってこと、白紙委任したくなる心理、ツイッターとゆう短文形式のメディアのもつ危なさとか。
確かに効率とか生産性の名の下に切り捨てていいのかって思いもあるが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月01日
現在の日本が二者択一を好みいわゆる「ヒーロー」を待ち望んでいる。そして、自らが考えることを放棄しているなど納得できるところは沢山。そして、その「独裁」を現代でうまくやっている人にあの政治家をあげるのは納得。
しかし、選挙で石原さんと組んでからはどうもそれが精細にかけると私はおもっていたけど、たしか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月23日
努めて冷静に反橋下論を展開しているが、多少感情的になっていることが伝わってくる。
人間なんだから悪口を言われればムカつくのは仕方のないところ。
内容は確かに「イエスかノーか」という二者択一、反論するには代案を用意しないといけない、曖昧を許さない、ムダの排除など、一見よさそうで実は危険とも思える。
中...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月30日
ものごとは白か黒か、正義か悪か、に二分されるわけではなく、どちらかに決めかねることもあれば、部分的に賛成といった曖昧な立場を表明しなければならないこともある。人の発言には必ず理由があり、背景がある。諾の一言にも、そこに至るまでの様々な逡巡があり、複雑な経緯がある。機微に敏感に反応し、想像力を巡らせる...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月20日
入門というより批判本といった感じ。
決定できる政治を目指す橋下氏の独善に警鐘を鳴らしている。
全てをマニフェストに掲げて有権者に提起するのは無理と断言する橋下氏に、国民が白紙委任することの危険性は私達も考えなければならないと思う。
権限を使い即断即決することも時には必要であるかもしれないが、そのリス...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月12日
いろんな場で橋下代表の反対派で登場する香山さんの、橋下批判。
独裁政治についての論ではなく、あくまで橋下代表の手法、発想の問題点を指摘する。
ツイッターでの短い表現によって、発言の背後にある状況やニュアンスを切り取り、短絡的な部分だけが歩いて行くというのは納得。
小泉さんの時もそうだっが、二者択一...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月26日
香山リカさんの最新刊。
『だましに負けない心理学』を簡単にまとめたような内容でした。
言うてることは間違ってはいないと思うし、けっこう好きな内容。
なんでも二者択一で考える、わかりやすい話を信じ込む、他人を引きずり落とそうとする傾向…など。
ここに書いてあるような傾向は、自分も含めほとんどのひとが持...続きを読む
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