あの日からの建築

あの日からの建築

ビジネス・実用
693円 (税込)

3pt

東日本大震災後、被災地に大量に設営された仮設住宅は、共同体を排除した「個」の風景そのものである。著者は、岩手県釜石市の復興プロジェクトに携わるなかで、すべてを失った被災地にこそ、近代主義に因らない自然に溶け込む建築やまちを実現できる可能性があると考え、住民相互が心を通わせ、集う場所「みんなの家」を各地で建設している。本書では、国内外で活躍する建築家として、親自然的な減災方法や集合住宅のあり方など震災復興の具体的な提案を明示する。【目次】はじめに/第一章 あの日からの「建築」/第二章 釜石復興プロジェクト/第三章 心のよりどころとしての「みんなの家」/第四章 「伊東建築塾」について/第五章 私の歩んできた道/第六章 これからの建築を考える/おわりに

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社新書
  • タイトル
    :
    あの日からの建築
  • タイトルID
    :
    207233
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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あの日からの建築 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごくよかった。
    日本で建築家が社会に頼られない存在になったのは、昔からじゃない。
    建築は抽象的なものじゃない。コンセプトやパースでは語れない。コミュニティの実現まで考えているのか?
    論理の構築でものは決まらない。頭で考えたことは三日で変わるが、体でやりたいと考えたことは一生変わらない。体中でやりたいと言えるようになることは大事。感情を表して、議論をすることはそういう事。
    ふらっと近所の人と話せる場所が、コンテナハウスのように、壁だけで区切って良いのか
    建築の意見を言え

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を通して筆者が見出した建築の本来あるべき姿が語られている
    安藤忠雄の自伝で語られていた内容と一部通ずるものがある

    現在の資本主義は技術万能の近代主義の都市を作り上げ、建築家はその経済、資本を目に見える形にする、その道具に成り下がっている
    故に住まう人の心に寄り添うこと、建築の先にある生活、すなわちリアリティを感じること、社会とともに集団で作り上げるという本来の建築の形をおざなりにしてしまっているのだ

    著者は震災復興における"みんなの家"プロジェクトを通して、建築が本当の意味で社会にもたらしているものを感じ取り、そこから湧き上がる信念を具現化し、さらに引き継ごうとしている

    また、建築をつくるとは内外を切り分ける行為であるのに対し、著者は内外を隔てる建築の境界を極力弱いものにすることで、人々が自由で居心地よく過ごせる建築を作りたい、この矛盾を認識したうえであえてこのテーマに挑戦したいと考えており、それが彼を動かすエネルギーになっている。

    ✏建築家は皆、社会のためにと考えながら建築をつくっているのに、所詮は作品という個人的表現に行き着いてしまう。つまり近代的自我を捨てることができない。

    0
    2022年03月08日

    Posted by ブクログ

    3.11後の被災地に於ける有名建築家の方々の建築について調べる機会があり、その中の一つ、伊東さんの「みんなの家」に興味を持ち本書を読むことに。

    多分3.11前から伊東さん自身、現代の建築のあり方についてモヤモヤされてたのが、3.11が起こってその疑念が確信に変わったんじゃ無いかなぁと本書を読んで思いました。
    使う側とコミュニケーションを取りながら創る、確かに効率や利益だけ考えれば特に現代では難しく避けられがちな方法ですが、使う側に寄り添ったからこそ、伊東さんの「みんなの家」は結果被災地の方々に受け入れてもらえたんだなぁと思いました。

    伊東さんの丁寧な性格がそうさせているのか、これ程有名な建築家の方が書かれた本なのに堅苦しくなくスラスラと読むことができました。注釈も沢山載せてくださってるので、建築の知識が乏しい私でも読みやすかったです。

    0
    2021年10月16日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災があり、それを踏まえて伊東豊雄が建築との向き合い方をどう考えているかがわかる。
    せんだいメディアテークやぎふメディアコスモスの設計に際してどのようなことが考えられた上で作られたのかが書いてあり興味深かった。

    0
    2021年03月09日

    Posted by ブクログ

    好きな建築家は?と問われたら、
    ・伊東豊雄
    ・中村好文
    ・隈健吾
    と答える。なぜか?何だか茶道的だから?笑(冗談)
    足し算の建築ではなく、引き算の建築だから。
    シンプルで、そのものが強烈に主張するわけじゃないのに格好いいから!

    伊東豊雄さんの代表作である「せんだいメディアテーク」を見たとき、身震いした。一言「格好いい」。
    そんな建築がどんなふうに生まれるのか?3.11以後、建築に対してどんな心境の変化があったのか?
    わかりやすく解説されている。

    0
    2018年04月04日

    Posted by ブクログ

    世界に誇る日本の建築界第三世代を代表する一人で、2012年度ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞した伊藤豊雄氏が、2011年3月11日の東日本大震災後に、今後の人間社会、そして建築についての思いを語ったもの。
    伊藤氏は震災を、「東京が失ってしまった豊かさが東北にはまだ残っている。なぜ豊かかと問われれば、ここには人と自然とが一体化された世界が存在しているからである。人々は未だ自然の恩恵で生きていることを幸せに感じている。・・・東京のような近代都市の向こう側に見えてくる未来の街の萌芽は確実にここにある。二一世紀の人間社会のモデルは東京ではなく、東北の地にあることを、大震災は多大な代償と引き換えに私たちに教えてくれたのではないか。自然への信頼、人間への信頼を失った場所に人間の棲むべき未来があるとは考えられないからである」と捉えている。
    伊藤氏は、二〇世紀の建築は、個人の独創性を最も重要な価値に据え、所謂アートと位置付けられてきたこと、かつ、それを抽象という言葉の下で、自然から切り離したものとして考えてきたことが大きな特徴であったが、それを徹底的に問い直す必要があるという。つまり、「建築の原初の姿は、共同で何かをつくり上げて、それを集団として崇め、またつくることが喜びでもあるという、共同性のあらわれだった」のであり、「建築家はアーティストと違ったかたちで社会に組み込まれている必要がある」と語る。
    そして、釜石市の復興プロジェクトでのワークショップ、仙台市宮城野区の仮設住宅の人々と造った「みんなの家」、若い人たちに建築を教える私塾「伊藤建築塾」などの取り組みについて、具体的に述べられている。
    二一世紀の建築の潮流は、二〇世紀のモダニズム的発想を大きく転換した「自然との共存」に向かっており、日本においては東日本大震災がそれをはっきりと知らしめたと言えるのかも知れない。
    (2013年2月了)

    0
    2016年01月15日

    Posted by ブクログ

    建築家でもこんなことが考えている人がいるんだぞ、と社会一般に示しているかのような本で、好感を持った。

    だいいち、現代の建築家が書く文章にありがちな、必要以上の小難しさや気取った感じがない。
    またそれに、「建築家や建築の"在るべき姿"をまず説いたうえで、その"在るべき姿"に沿っているのだという説明の仕方で自身の建築を紹介し、いかに素晴らしいかを説く」というのが、ありがちな現代の建築家の書き方に近いようでいて、実のところ本書では伊東の建築へのこれまでの向き合い方をも相対視されているというのが傑出しているところ。
    とても正直な気持ちがつづられていると思う。

    じっさい、伊東の建築スタイルも、せんだいメディアテークをきっかけに構造・素材だとか使われ方だとかに興味が向いてきたことや、東日本大震災をきっかけに地域社会への歩み寄りがなされるようになってきたこと等で、コミュニティ志向・地域志向が醸成されてきたというのが、端的な文章からもよく伝わってくる。
    地域への歩み寄りと、その逆としての、(冒頭に語られた)東京への疎遠感というのも、正直な気持ちなのだろう。

    また例えば、地域の入り方として、いわゆるヨソモノとして開き直るのではなく、いかにして地域に入り込むか(たとえばそのために、いかにその地域のことを知ろうとするか、あるいは演歌等も入り込むきっかけになるということ)も建築家が語っているというのも素敵なことだと感じた。

    0
    2015年09月12日

    Posted by ブクログ

    建築家はコンセプトが抽象的であっても、そこを利用する人との会話によって建築が成立つことを忘れてはならない。と問い掛けてくれているように感じた。

    0
    2015年02月16日

    Posted by ブクログ

    昔の会社の名前が出て嬉しい反面、建築家のあるべき姿は共感できないものもある。クライアントに合わせて設計するのも能力だと個人的にはおもう。

    0
    2014年01月07日

    Posted by ブクログ

    3.11の震災後、著名な建築家がどのような想いでいるのか、ベネチアビエンナーレ金獅子賞の「みんなのいえ」ができる過程などが気になり、読んだ一冊。

    建築に携わるいろいろな人の講演で、震災後、建築家が求められていないことの虚しさともどかしさから活動を始めたという話を聴く機会があった。
    本著では、社会的背景や歴史などを踏まえて、なぜ建築家が求められていないのかという、著者の見解が語られている。
    なぜ海外で評価されている建築家が、日本で評価されていないのかなど、納得。

    読みやすい文章で、建築の知識がさほどなくても、理解できる。本著に登場するひとつひとつの建物について、詳細を知りたくなった。

    0
    2013年02月28日

あの日からの建築 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社新書
  • タイトル
    :
    あの日からの建築
  • タイトルID
    :
    207233
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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