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Posted by ブクログ
面白い。一度行ったところを再訪するというのは、ある意味度胸が必要なもの。せっかくのいい思い出が、再訪することによってなくなるかもしれない、思い出は思い出のまましまって置けばよかった・・なんて後悔することにならないとも限らないからである。僕にとって、ベルリンがそうだったかもしれない。最初にベルリンに行ったのはまだドイツが東西に分裂していた頃で、東ベルリンの整然さと、西ベルリンのなんとも猥雑な雰囲気が奇妙におかしくて、どちらの街も魅力的だった。10年後に訪れたベルリンはなぜか知らないがときめかなかったなー。
グレゴリ青山は、なんと言ったらいいんだろう、蔵前「旅行人」仁一グループのひとりといったほうがわかりやすいかもしれない。この本はコミックである。不思議な絵である。でもグレゴリ青山の絵は、不思議とバックパッカーの空気みたいなものをかもし出しているんだよなー。タイ、ミャンマー、ベトナム、マレーシア、韓国を再訪し、バリに初めて旅する。マレーシアと韓国では、昔会った人と再会する。多分これが再訪する一番の面白さなんだろう。人は変わっていく、あるいは変わらずにいる。それぞれの時を持ち寄って再会するというのはなんとも楽しいものである。なんてことを思いながら、僕はあの宿の親父はどうしてるんだろうかとか、港で鯖サンドを売っていたあの兄弟はどうしているだろうかと、2度と再会することのありえない他人の人生に思いを馳せるのであった。旅行に行きたいのに行けない、机上のバックパッカーはこの本を読んで、少しだけ自分を慰めて、楽しんだ気になるしかないのである。でも、これ読んだととにかく旅立ちたくなるなー。(
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