天命

天命

517円 (税込)

2pt

3.0

死の恐怖を抱きながら日々を生きることは難しい。だから私たちはそれを忘れる。あるいは見ないですますという知恵をはたらかせてやりすごす。そのために見るべきものを見ず、感じるべきものを感じないで、大きな欠落を抱えたまま日々生き続けているのかもしれない……。五木寛之が、やがて迎える死というものに真正面から向き合い、赤裸々に綴った衝撃の死生観。語られなかった人生の真実が、いま明らかに!

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天命 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月20日

    人の無力さ、この世の理不尽さ、そういうものを受容しながら生きていくしかない。
    読んでいるうちに、隆慶一郎の小説を思い出した。
    あの、物悲しさを呼び起こしながら、憧れと敬意と静謐さを感じずにいられなかった物語に、どこか相通ずるものがある気がした。


    p68
    「親鸞が言っている悪人というのは、悪人であ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    …五木寛之、彼自身の死生観を形成する“実体験”が
    大きくその生き方を方向付けている。

    死と向き合い己をよく知ることこそ、生きるということなのだ。



    戦後の朝鮮よりの引き揚げに際し、
    想像を絶するような苦難に満ちた経験を積み重ねる。
    母親に関する想いの強さゆえ、時代の中で混迷し
    叩きつけられ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年06月08日

     一番印象に強く残った個所は: 終戦後の朝鮮半島からの引き揚げ時に、どんな人が生き延び、どんな人が先に亡くなったか。それははっきりしている。優しい人が先に死んだ。強引で力の強い人が生き延びた。ずるく悪いものが生き延びた。 五木寛之「天命」、2005.9刊行、2008.9文庫。なお、表紙の絵は、著者の...続きを読む

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