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Posted by ブクログ 2022年08月20日
人の無力さ、この世の理不尽さ、そういうものを受容しながら生きていくしかない。
読んでいるうちに、隆慶一郎の小説を思い出した。
あの、物悲しさを呼び起こしながら、憧れと敬意と静謐さを感じずにいられなかった物語に、どこか相通ずるものがある気がした。
p68
「親鸞が言っている悪人というのは、悪人であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
…五木寛之、彼自身の死生観を形成する“実体験”が
大きくその生き方を方向付けている。
死と向き合い己をよく知ることこそ、生きるということなのだ。
戦後の朝鮮よりの引き揚げに際し、
想像を絶するような苦難に満ちた経験を積み重ねる。
母親に関する想いの強さゆえ、時代の中で混迷し
叩きつけられ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月08日
一番印象に強く残った個所は: 終戦後の朝鮮半島からの引き揚げ時に、どんな人が生き延び、どんな人が先に亡くなったか。それははっきりしている。優しい人が先に死んだ。強引で力の強い人が生き延びた。ずるく悪いものが生き延びた。 五木寛之「天命」、2005.9刊行、2008.9文庫。なお、表紙の絵は、著者の...続きを読む
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