カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと

カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと

1,100円 (税込)

5pt

3.0

芸人にとって断食はしかたなかった。なぜなら「口にあう食べものを見つけることができなかったから」。『変身』のカフカによるこの短編をよく読んでみれば、そこにはラストメッセージとしての奇譚がくっきり浮かび上がる。不幸であることを書いて寓話になりきれない〈わたし〉の文学に、いまこそ私たちの世界が追いついた。

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カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年09月01日

    カフカは寓話になり切らない寓話、なのだと言う。上手い言い方だと思う。いわく何かの暗喩ではある点において寓話的だが、何の暗喩なのかをはっきりさせない、あるいは人によって異なる解釈を要求する点で不完全だと。

    それってリアルな人生だよな、と思った。身の回りのことを自分なりに解釈して飲み込んで生き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月06日

    フランツ・カフカの『断食芸人』のテクストと解説。
    『断食芸人』は短い話でありながら訴えかけるものがあると思う。
    三原氏の解説によれば、カフカの小説は私小説であるらしく、だからありありとというか、生々しくというか、伝わってくるのかと。
    人間の生々しく愚かな部分、ありがちな醜い部分、そんなものをリアルに...続きを読む

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