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トクチョウ(特別調査部門)とは、別名「ピンク担当」と呼ばれる、国税局直轄の調査チームのこと。税務署の案内表示板を見ても、その名前が表示されておらず、その人事配置は国税局が直接指定する。調査能力に長けた優秀な調査官が集められ、マルサ(査察部)やリョウチョウ(資料調査課)を経験した統括官が調査の指揮を取る。まさに、国税局直轄の花形調査部門である。個人課税のトクチョウの主任務は、特定繁華街の掌握。繁華街の風俗店、飲食店の中から、大口の申告漏れが見つかりそうな店を監視し、調査に入るタイミングを伺っている。その他、一般調査部門には荷が重い、弁護士、医師、歯科医師といった士業者も、その調査対象である。磨き抜かれた調査のカンが、わずかな違和感を見逃さずに脱税摘発の端緒をつかむ。長期の張り込みや、潜入調査も厭わずに、徐々に脱税者を追いつめていく。脱税者には一歩も引かないという覚悟と、その調査力には「税務署の調査でもここまでやるのか!」と唸らされる。マルサの内偵部門に17年間在籍し、トクチョウの統括官を務めた元国税調査官が、自身の経験を元にトクチョウの実力を余すところなく描く。
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Posted by ブクログ
レビュー一番乗りを目指した訳では無いけど、読み始めたら最後まで一気に読みました。とても面白く参考になりました。税務署の大変さも良く伝わってきました。
本当に些細なことから脱税を暴いていくトクチョウの調査官。スリリングでドラマを見ているような展開。脱税者との攻防。税務署のシークレット部隊の特別調査部門の実力が良くわかりました。
震災の復興のために税金が上がって大変だけど、みんなで負担しなければならない。一部の脱税者のために不公平があってはならないと思う。税務署の人をそんな目で見たことは無かったけど、公平を守るために働いてくれているんだなと感じた。
Posted by ブクログ
元マルサ勤務の税理士上田先生の最新作。往生際の悪い脱税弁護士や前任の先生から仕事を引き継いだ際ののれん代を架空人件費で偽造していた司法書士、無申告のデリヘル業者、去勢代の売上を抜いて愛人に貢いでいた獣医師。すべて実体験に基づくもので、事実は小説より奇なりといった感じ。また上田先生の文章は読者を引き込みますね。前作マルサの視界でも感じました。本当に文才があります。
P35 会場は盛況だった。余裕のあるスペースに、さながら瀬戸内の島々のように、西洋美術品が配置されていた。招待客は島々の間を豪華客船でクルーズしているかのように、優雅にそしてきらびやかに、商品を確認して回っている。ゆっくりと、まるで美術館鑑賞のように。
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