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【「はじめに」より】ふたりの天才画家、ゴッホとピカソの偉大な名声なら、誰もが知っているだろう。だが、ふたりの生前の境遇には、天と地ほどの差があった。両者の命運を分けたのは、なんだったのか?それは、ピカソのほうが、「お金とは何か?」に興味を持ち、深く理解していた、という点ではなかったか。というのも、ピカソがお金の本質を見抜く類まれなセンスを持っていたことがうかがえる逸話が、数多く残されているのである。・ピカソの絵はなぜ高いのか?・なぜピカソは小切手を使ったのか?・ピカソはなぜ、ワインのラベルをタダで描いたのか?・ピカソの名前はなぜ長いのか?生前、ピカソは言ったそうだ。「私は、対象を見えるようにではなく、私が見たままに描くのだ」僕たちも、お金の正体を知らなければならない。そうでなければ、僕たちは自分の人生を自由に創造し、幸せに暮らすことがますます難しくなるだろう。【本書紹介】将来の“正解”が見通せない今、誰しもが、ぼんやりとした不安を抱えて生きているのではないでしょうか。その大きな原因は「変化が重なり、先がよめないこと」。近年、グローバル化やIT化によって最も大きく変化したもののひとつが、金融、「お金」のあり方でしょう。「お金」の変化に伴って、私たちは、食い扶持の稼ぎ方や、人との付き合い方など、生き方を大きく見直すべき岐路に立たされています。著者が、M&Aコンサルタントとして見聞きしたガイシ大資本の論理や、独立・起業で痛感した価値と価格の差を生む信用の大切さなど、独自の経験というフィルターを通して見た「お金」の変化を整理し、どうすれば幸せをつかめるのか、経済的に生き抜いていけるのか、これからの世の中にフィットする考え方や行動様式のあり方について、淡々と軽妙なエッセイ風につづられています。お金は「笑顔や感謝の言葉などコミュニケーションツールのひとつ」であり、「目的でなく、アイデアを具現化する構成要素」に過ぎない、という結論にたどり着いたとき、あなたの生き方はひょっとすると変わるかも?しれません。高校・大学生や、社会人中堅クラスの方がモヤモヤと感じている世の中の変化をスッキリ描き出し、自分の未来を考える上で土台を固めてくれる新「資本論」です。【目次】はじめに序章お金とは何か?第1章ハゲタカが跋扈し、お金でお金が殖えた時代第2章自分の価値をお金に換える覚悟と難しさ第3章企業や個人が国家に代わってお金をつくる世界へ第4章お金を媒介とせず、モノや価値を直接交換できる環境の広がり第5章信用でつながる新たなコミュニティづくり:資本より信用を貯めよう付録お金について身につけたい3つの習慣おわりに
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年02月13日
貨幣は貨幣自体に価値があり、ハゲタカファンドが活躍した時代はお金でお金が増えた。
なお、人生はリスクを取るか人に従うか。リスクの取り方は二通り、
OPT other people's time
OPM other people's money
実体経済と貨幣経済が乖離し、バブル...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月21日
タイトルに惹かれて読んでみたが、内容はお金とこれからの新・資本論。2013年に出版されたようだが決して古い感じはしない。緩やかにだんだんと著者が書いているような社会に変わっていってるのかも知れないが、まだ世の中はそれでも「金融」が跋扈している。著者の言う「数融」の時代(信用=クレジット)が大事になる...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月23日
筆者が山口揚平さんなので、解ると思いますが、美術史ではなく、マネー本。ピカソとゴッホはあくまでも序論の摑み。
ただ【資本論】というよりは【幸福論】で、金儲けよりも幸福感に比重を置いて書かれているのが山口さんの真骨頂。明確な主張が感じられるという本ではないのですが、言葉にならない漠然とした不安を柔ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月16日
幸福とは期待と実体が一致した状態だ。「心を満たすお金」だけでなく「心をコントロールする意思」との両方がそろって初めて人は幸せになれる。
広義のお金は金融機関によって日々製造されている。
2000年には190兆ドルだった世界のお金は、金融危機以前の2006年には570兆ドルまだ3倍に膨らんだ。しかし...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月20日
お金は、非常に強力で大事なものであるが、絶対的なものではない。
お金は、人と人とがコミュニケーションする手段の一つである。
しかし、それが"数字"という世界中すべての人が理解可能なメディアであるがゆえに、きわめて強力な存在であるに過ぎない。
お金が絶対的な存在でなく、数あるメ...続きを読む
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