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30代で転機、全然しゃべれないのに海外赴任、社会人留学でMBA取得、英語はすべて仕事の現場で覚えた、必要なのはスキルではなく心だなど、外資系トップ10人が体験から語る実践的グローバルコミュニケーション論。そのキャリアや仕事観、苦労、挫折、成長、語学勉強法などを直接インタビュー。
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Posted by ブクログ
ビジネスマンとして、国際社会で生きて行くための、語彙力は、7万語という驚異的な内容が掲載されています。中英和辞典が、10万語ですから、その70%を知る必要があります。まさに、辞書は、引くのではなく、読むためのツールなのです。
【感想】 大好きな「外資系トップ」シリーズ、今回はその英語力にフォーカスした製品。 日本ヒューレット・パッカード社の小出 伸一社長の言葉で、「英語が出来ればいい事が待っているなんて話ではない。英語はただの参加資格なんです。」という言葉が胸に突き刺さった(笑) 自分自身外資系企業に勤めているが、英語...続きを読むなんて殆ど喋ることができない・・・ また、日本法人も基本国内での仕事に留まってしまうので、英語が堪能なのは社内に数えるくらいしかいない・・・ やはり世界を股にかけるグローバル企業のトップは英語が必須だし、その重要性も比較にならないくらい大切なのでしょう。 ただ、諸外国の猛者たちと交渉するのに勿論英語は欠かせないが、英語が喋れるからって事足りるレベルではないだろうとも思う。 英語というテーマだけに絞った作品ではないが、それぞれの生き様やスタイルについて、読んでいてとても面白くて為になる作品でした。 いやー この方々のバイタリティは本当に目を見張るモノがある。 僕なんかじゃ到底敵わないのかな?一度会ってお話をしたいものだ。 この島国だけでの生ぬるい世界だけで生きていて、果たしてイイのだろうか? 広い世界に出て揉まれながら、自分がどこまで通用するのか、自分の実力を試したい。 と、読んでいて素朴に思った。 【内容まとめ】 0.英語が出来ればいい事が待っているなんて話ではない。 英語はただの参加資格なんです。 1.使わないといけない状況に追い込まれたら、できるようになる。基本オンザジョブ。 私が思うのは、やっぱり仕事で使わないと英語は上手にならないということ。 2.共通の目的を見出し、それに同意してもらって、自ら責任感を持ってもらって、モチベーションを上げて「やるぞ!」と思わせる。 そういうコミュニケーションが求められるんです。 3.中東で何かが起きても、どういう問題なのかが全くわからない。 日本という島国にいて、そういう世界の変化に何の関わりもなく生きていけるわけです。 これではダメだと思いました。 英語だけじゃなくて、国際情勢や国際政治や、世界で起きている事について、いろんな意味での勉強をしていく必要性というのも痛感したんです。 4.どうして英語が必要なのか? どんなに素晴らしい考えを持って、その国の人から尊敬されていても、英語ができない人間と喋ったとき、こいつは大丈夫なのか?と思われてしまう。 英語ができる=信頼関係なのです。 5.綺麗事ばかり言ってもモノなんか作れやしない。やっぱり現地・現物でやることこそが重要だ。 理論だけでやっていると、分からないことが絶対に出てきます。 6.英語力なんかより、問われているのは自分の仕事に対する姿勢であり、誇りであり、事実なんです。 それさえ伝えられればいいんです。 7.これが世界のビジネスなんです。 有利と見れば、色々な材料で次々と踏み込んでくる。日本人の感覚とは、ちょっと違う。 英語がうまくなるには、積極的に人と話し合いをすることだ。そうしてこそ、コミュニケーションが学べる。 英語だけ学んだってしょうがない。 もっと言えば、言葉がうまくなる必要はなくて、コミュニケーションこそ出来ないといけない。 言葉は少なくする。その分ハートを使う。 一生懸命説明しようとすれば、心は伝わるし、相手もちゃんと聞いてくれる。 最悪なのは、英語だけできて、心がない人、中身がない人です。 8.流暢にネイティブみたいにうまく喋ろうとなんてしなくていいんです。 まずはブロークンでもコミュニケーションが取れるレベルまで行けばいい。 スキルよりもウィルなんです。 9.お客様のところに入り込んで、お話をお伺いして、課題を自分なりに考えて、解決するための提案を繰り返していく。 いいシステムを作るんだという信頼関係が結べ、一緒になって構築していけば、どんなに競合が出てきても揺るぎません。 10.3年ごとにキャリアを見直す、という意識をずっと持っていました。 最初の年はキャッチアップ。2年目は実力を出す、3年目でそれなりのリターンを刈り取る。 誰かに教わったわけではなく、この発想が自然にできていった。 そして3年経つと、自分で3つチェックするんです。 仕事場に貢献できているか、社内でやりたいことがあるか、社外に出たら市場価値はあるか。 今の自分は外にどんなポジションがあるか。 その確認のために、ヘッドハンターとも付き合っていました。 【引用】 日本クラフトフーズ 井上ゆかり 使わないといけない状況に追い込まれたら、できるようになる。基本オンザジョブ。 私が思うのは、やっぱり仕事で使わないと英語は上手にならないということ。 p14 その仕事にどんな意味があるのか。 会社に対してどんな意味があり、あなたの部署にはどんな意味があって、あなた自身にはどんなベネフィットがあるのか。 これをちゃんと説明できないといけない。また、そうしなかったときのデメリットも言えないといけない。 これがグローバルでは当たり前に求められるんです。 共通の目的を見出し、それに同意してもらって、自ら責任感を持ってもらって、モチベーションを上げて「やるぞ!」と思わせる。 そういうコミュニケーションが求められるんです。 p25~ ファイザー株式会社 梅田一郎 中東で何かが起きても、どういう問題なのかが全くわからない。 日本という島国にいて、そういう世界の変化に何の関わりもなく生きていけるわけです。 これではダメだと思いました。 英語だけじゃなくて、国際情勢や国際政治や、世界で起きている事について、いろんな意味での勉強をしていく必要性というのも痛感したんです。 p47 どうして英語が必要なのか? どんなに素晴らしい考えを持って、その国の人から尊敬されていても、英語ができない人間と喋ったとき、こいつは大丈夫なのか?と思われてしまう。 英語ができる=信頼関係なのです。 p49~ ボッシュ株式会社 織田秀明 ボッシュは世界100位くらいの会社だが、実は有限会社である。 世の中から資金を調達することをしない。 短期的な利益ではなく、長期的に持続的に会社の存続を考えるのが創業者の考え。 p57 ・アルミの切り子掃除をしたこと どこに切り子は溜まるのか、うまく流れるヒントは何か、機械の中に入って真っ黒になって調べた。 綺麗事ばかり言ってもモノなんか作れやしない。やっぱり現地・現物でやることこそが重要だ。 理論だけでやっていると、分からないことが絶対に出てきます。 p62 英語力なんかより、問われているのは自分の仕事に対する姿勢であり、誇りであり、事実なんです。 それさえ伝えられればいいんです。 p66 有利と見れば、色々な材料で次々と踏み込んでくる。日本人の感覚とは、ちょっと違う。 これが世界のビジネスなんですね。 だからこそ思うのは、英語がうまくなるには、積極的に人と話し合いをすることだ、ということです。 そうしてこそ、コミュニケーションが学べる。 英語だけ学んだってしょうがない。もっと言えば、言葉がうまくなる必要はなくて、コミュニケーションこそ出来ないといけない。 言葉は少なくする。その分ハートを使う。 一生懸命説明しようとすれば、心は伝わるし、相手もちゃんと聞いてくれる。 最悪なのは、英語だけできて、心がない人、中身がない人です。 p73~ シーメンス・ジャパン株式会社 織畠 潤一 (元タイコヘルスケア社長) 流暢にネイティブみたいにうまく喋ろうとなんてしなくていいんです。 まずはブロークンでもコミュニケーションが取れるレベルまで行けばいい。 スキルよりもウィルなんです。 p82 5年後に何をしていたいか、明確な答えはない。出せない。 ただ、こだわっていたことはあります。 面白い仕事がしたい、面白い人たちと仕事がしたい、というこだわりです。 そして成長している企業に身を置いて、自らも成長させたかった。 何らかの形で自分を、そしてそれに伴って会社も成長させたい。 そんな気持ちで一つ一つチャンスをクリアしていったら、いつの間にかこのポジションにいたというだけなんですり p94 組織の大きさなんて関係ない。 それよりも、最先端を走っていること、突き抜けようとしていること。 それが大事だと思うんです。 切磋琢磨し、仕組みを常に磨こうとする。そういう組織に身を置けるというのは、個人としては面白く、知的好奇心も満たされ、チャレンジのしがいがある! また、こういうところで仕事ができた!という自信にもつながる。 大きいとか有名とかではなく、自分が本当にベストな努力ができて、自分にとってベストな環境で過ごすことができる。 そういうところで仕事をすることが、次につながる。 p97~ 日本ヒューレット・パッカード 小出 伸一 英語が出来ればいい事が待っているなんて話ではない。 英語はただの参加資格なんです。 p99 英語ができないということは、共通理解の場に出てはいけないということ。 参加資格がないという事なんです。 参加資格を手に入れれば、世界は一気に広がります。 p103 転機は3年目。 僕は、とにかく徹底的に説明して、とにかく売り込めばいいと思っていたんです。 これがいけなかった。 お客様からのアドバイスでした。 そろそろ考え方を変えたらどうだ?あなたが売りたい製品をいくら説明しても、興味は持てない。相手が何を買いたいか、何に悩んでいるかを聞いて初めて興味の対象がわかる。 視点を変えろ、と。 お客様のところに入り込んで、お話をお伺いして、課題を自分なりに考えて、解決するための提案を繰り返していく。 いいシステムを作るんだという信頼関係が結べ、一緒になって構築していけば、どんなに競合が出てきても揺るぎません。 p121~ ディオール・ジャポン株式会社 小出寛子 たくさん話せばお互いがより理解できる。 これは世界のどこに行っても同じなんです。 そして、ちゃんと気を遣うこと。相手の状況を理解した上で発言すること。社内でも社外でも、です。 引くところは引きながら、どうすればウィンウィンになれるか? お互いを理解し、お互いにとって良い道を建設的に作り上げていく。 そうしないと、ただ主張したところで通りません。 p145~ フェデックス・キンコーズ株式会社 須原 清貴 「デキるな、と思ったアジア人の給料は、僕の5分の1以下。これはヤバイ、と思いました。」 日本だけを見ていればいいという仕事は今、秒刻みで減っています。 グローバルじゃない企業は本当にこれから生き残っていけるのか? 一人のビジネスパーソンとして、どうやってグローバルなマーケットで生きていくのか? p159 英語は、語彙力がなければどんなに聞いても力にならない。 お勧めの勉強法は単純で、語彙力を増やすエクササイズを毎日やることです。 なぜならすぐに忘れてしまうから。感覚が鈍ってしまうから。 p169~ アフラック 外池 徹 p182 多民族国家アメリカでは、これは分かっているだろうと思えることでもしっかりと言わなければいけない。 言わなかったら、「あなたが言わなかったからだ」となります。 また、「ここが不満だ」と厳しい指摘は本人にしっかりすることが求められる。 仮にリストラしたとき、変に褒めていると不当解雇で訴訟されるリスクすらある。 p193~ ベーリンガーインゲルハイム 鳥居正男 グローバルコミュニケーションとは、むしろ日本の良さを見直すことでもある。 日本人とだけコミュニケーションをしていたのでは見えてこないものが見えてくるようになるんです。 p206 私は結果的に入社間もない時期に社長のアシスタントを務めることになったんです。 彼からたくさんのことを学びましたが、最も大きなものは「全面的な信頼」です。 彼からの依頼事をとにかく早く、完璧に仕上げることが当時の私のやり甲斐でした。 部下を信頼し、仕事を任せる姿勢がリーダーには絶対欠かせない。 それを教えてもらえることができました。 p213 株式を公開しないということは、この事業においてはとても重要な事だと思っています。 一般企業であれば、株主と企業は経済的な理由でしか繋がらないことが多い。 でも、ベーリンガーインゲルハイムは違う。 株主と企業も、目指している全てが同じなんです。 持っている資産を健康医療産業に投資し、たくさんの人々に幸せになってもらう。 そのために資産を投じる株主がいて、チャレンジの機会を与えてもらえている恩に業績で報いようと経営陣が頑張る。 ずっと私自身が大切にしてきた信頼感、人を信じるという心がここにはしっかりあったということです。 p215 英語はどこまで行ってもツールであるということに間違いはありません。 重要なことは、何を話すか。 日本人として日本の教養をしっかり理解しておくこと。日本人らしい答えが出せること。 もっと言えば、しっかりとした自分の意見を持つこと。 実は日本人には、これが一番足りないのかもしれない。 英語を使って自分の意見を言う練習をする。 それが何より有効な英語勉強法だと思います。 p217~ アクセンチュア 程 近智(ほど ちかとも) 韓国大手メーカーのCEOは韓国人だが日本語はペラペラ。もちろん韓国語と英語もペラペラ。 そして、50代中盤なのに、今中国語を習い始めてある。 大企業のトップが、です。 それに感化され、自分も新しい語学をマスターしようと思った。 そもそも語学は、燃えている時や必要性があるときに一番伸びるもの。 p231 僕は3年ごとにキャリアを見直す、という意識をずっと持っていました。 最初の年はキャッチアップ。2年目は実力を出す。3年目でそれなりのリターンを刈り取る。 誰かに教わったわけではなく、この発想が自然にできていった。 そして3年経つと、自分で3つチェックするんです。 仕事場に貢献できているか、社内でやりたいことがあるか、社外に出たら市場価値はあるか。 今の自分は外にどんなポジションがあるか。 その確認のために、ヘッドハンターとも付き合っていました。
・ビジネスにおいて日本人もグローバル世界では多様性の一つ ・英語を怯まずどんどん喋ること.恥ずかしさを捨てて,いっぱい恥をかき,自分が知りうる英語どんどん使うようにする
語学力云々ではなく、当たり前かもしれないが話の中身が大切であること、また、追い込まれた状況に自分を置くのが良いこと(サバイバルイングリッシュ)、中長期的視点の重要さ、日本のことを知ること、そして、相手の文化を尊重することが大事。まとめると、こんなところか。
外資系10社のトップに英語についてインタビュー。たまたまだが、取り上げられている10社のうち5社とは仕事をしたことがあり、残りの会社でも、知人の知人などという人もいる。外資系をクライアントとして多く持つが、その割に自分は英語ができていないと実感。年齢は私とそんなに違わないのに、英語ができること、ビジ...続きを読むネスをする意志で、こうも立場が違うものかと。「英語」というよりビジネスの話が中心だが、トップの人たちも英語では苦労していることがわかる。ただ、みなさんが言っているのは、英語より仕事が先んじていて、英語の出来よりも、その内容が問題であると。
外資系企業の日本法人代表の12人がいかに英語力を身に付け、 そしていかに世界で闘ってきたかという実体験が書かれています。 実際に英語を恥ずかしがらず使いまくり、 たくさんの恥をかかないと英語力は身につかない。 また実際は英語力よりも、「何を伝えるか」という想いが重要。 コミュニケーションはski...続きを読むllよりwillが重要。 これが大部分の経営者に共通の考えのように捕えました。 全て実体験に基づく内容だけに、非常に参考になりました。
異文化コミュニケーションで重要なことは、日本の文化を自分で話せるようになること、相手の文化を尊重すること。 また、追い込まれて人は成長する。
外資系トップ10名が自身の英語習得に関する経験・やり方を述べる内容。 誰しもが見聞きしたことがある著名な企業のトップの語る話は、 どれもが叱咤激励になっており、英語習得に対するモチベーションが上がる。 自身の問題意識により、話が刺さる人物も異なるであろうが、 10名全てが非常に貴重な話を語ってく...続きを読むれている。 英語学習にはこの手の本も不可欠のように感じる。
名の知れた外資系トップの仕事に対する姿勢、考え方を学べた。やはり大事なのはいかに流暢に英語が喋れるかではなく、正しく的確な内容を伝えられるかどうか。
外資系トップにとっての英語とは。 あくまで新しい世界に入っていくためのツールである。 英語を話すことでなく、本質として何を話すかの方が重要。ネイティブのような話す必要はない。 端的に言えば、コミュニケーション力という自分のスキルの中の一つの側面ということ。 本の中にあった、「異文化の人たちとど...続きを読むう仕事を進めるべきか」というのも参考になった。
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