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Posted by ブクログ
農業の素人である私は、農薬の危険性があるなら農薬を使わなければ良いのに、と無責任に考える。
しかし、本書を読んでみて、その考えは浅はかなものだと理解した。
木村さんの無農薬リンゴの取組みは、本当に壮絶なものだったと思う。
自分が、同じ体験をしようなんて考えもつかない。
死を覚悟するところまで向きあい、奇跡のような出来事を起こした木村さん、そして支えたご家族に心からの敬意を示したい。
本来、自然はそのものが完璧なものであることにも、本書で気付かされる。人も本当は自然の一部にすぎないのに、自然を支配しようとし続けてきたわけだ。そして、その違和感に何も疑問すら感じることがなくなってもいる。
本著に『リンゴの木は、リンゴの木だけで生きてるわけではない。まわりの自然の中で生かさえている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。』という木村さんの言葉がある。
木村さんの奇跡のリンゴは、単に無農薬でリンゴを栽培しただけの話ではなく、人類にとって大切なことを思い出させることに繋がっていると言っても過言ではないと思う。そんな大切なことを教えてくれる一冊でもありました。
Posted by ブクログ
青森のりんご農家木村さん。とても可愛らしい笑顔で、様々な媒体で存在は知っていたが文庫で初読。
前情報として、無農薬、宇宙要素が詰まっていて読む前から何故か神聖な気持ちに。
出稼ぎや、同業から厳しい声のなか苦しい生活と、懸命に模索してきたお姿。
アセンションされるのは稀に見る一生懸命な人だとか。ロマンと、自分でも選択することで行動ができると、食への意識が変わった。
山中で「自然の中に答えは元からあった」というような気付きのシーンが印象的。
種苗法や農薬問題は長らく問題視されているため、現在の活動、国内・海外の自然栽培生産者への技術指導により日本から広がり、かつてのまたは未来の世界へ繋がると考えさせられた。著者目線の描写も共感できて面白かった。都内にあるレストランで直接契約しているりんごソースも、いつかいただきたい。
Posted by ブクログ
205ページ
1300円
5月11日〜5月12日
無農薬でリンゴを作るのは不可能と思われていた。その不可能に挑戦した男、木村さんの半生を描く。完全無農薬に挑戦し、虫をとり、酢をかけ、考えうることをすべてやってみたが、リンゴは花を咲かせず、半分の木が枯れた。収入がなくなり、家族にも苦労をかけ、木村は首をくくろうと山を登る。山の上でどんぐりが元気に育っている様子を見て、そこからリンゴの根っこ、土に目をむける。9年ぶりにたくさんのリンゴの花が咲いて喜ぶ。『リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている。』
木村さんの人柄にひかれた。大きな笑い声と木村さんがいるとその場が明るくなるということが、読んでいるだけでも伝わってきた。トラクタ一の本をとろうとして、一緒に落ちてきた無農薬の本。死のうと思って入った山の中で出会ったどんぐりの木。宇宙人の話。本当に楽しい木村さんでも、手探りの9年間は本当に苦しく辛かっただろう。木村さんのリンゴを食べてみたい。自分がここで諦めるということは、人類が無農薬のリンゴを育てることを諦めることだという言葉が印象的だった。
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