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Posted by ブクログ 2023年04月11日
災害の多い日本だからこその随筆集。大勝から昭和初期に書かれたものだが、災害の様子も寺田寅彦の語る内容も、これって現在のことか?と思えるものばかり。
『天災と国防』昭和9年(1934年)11月
災害の無い時に準備をしなければいけないのに、それをせずに「非常時」と騒いでしまうことについて。
日本は、地...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月09日
明治に生まれ、大正関東大震災を経験し、昭和初期まで活躍した物理学者で、漱石の門人であることで有名な著者。関東大震災が発生した際、建物の構造を冷静に分析して余裕を見せる姿や、外国人が井戸に毒物を入れる、爆弾を炸裂させるというデマに対し、科学知識があれば惑わされないのに……という知見は流石であった。火山...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月15日
今般の東日本大震災を機に、改めて災害に対する備えとそもそも災害も含めた自然観を振り返る意味で手にとった本です。
著者は物理学者であり随筆の達人寺田寅彦氏。日本列島の地勢の特殊性を踏まえ、自然科学を礎としつつも日本人論にも踏み込んだそれぞれの作品は、今読んでもなお大変示唆に富む興味深いものです。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月09日
昭和の始めに指摘されていることをしてこなかったのか、と愕然とした。台風も地震も津波も幾度となく日本を襲ってきたし、これからもあるのだろう。
東日本大震災から10年が過ぎ、これからの10年のためにも記憶に留めておかなくては、と思う。阪神淡路大震災もあったのに、活かしきれなかったのは私たちの心算ではなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月11日
東日本大震災直後(2011年7月)に編まれた、寺田寅彦随筆選である。編者の意図を超え、コロナ禍の現代に読むと、そのあまりにもいまの我々のために言ってるかのような言葉に溢れていて、びっくりした。
その幾つかを、以下に羅列する。
「天災と国防」(昭和9年)
・文明が進めば進むほど天然の暴威による災害...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月14日
深刻さはないが、戦争だけでなく、災害にも備えよ、との繰り返しの呼びかけは正鵠を得ている。「愛国心も大和魂も進化すべき」なんてにくい表現である。
科学的思考で、流言飛語を却下するエッセイも素晴らしい。自分で考え、判断できるようになることが大切だ。
文明が進むと被害が大きくなることや事故の責任の取り...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月09日
地震の研究もしていたし、文筆家としても名高い寺田寅彦の随筆から、地震をはじめとした天災に関したものを編纂した一冊。もちろん3・11を受けてのものだ。関東大震災時の日記から昭和10年くらいまでの折々の天災(主に地震と台風)に関して書かれたものが収録されている。少なくとも70年くらい前に書かれたものだが...続きを読む
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