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Posted by ブクログ
奥さんを亡くして男手一つで子育てをするハルさんと娘の風ちゃんの物語
春日部晴彦は娘 風里の結婚式の前にこれまでの事を思い出しながら式場に向かう
幼稚園、小学校、中学、高校、大学のときのエピソード
ちょっとした日常の謎があったが、困りごとは心の中で瑠璃子さんが語りかけて解決してくれる
・消えた卵焼き事件
風ちゃんの友達のお弁当に卵焼きが入っていなかった事の真相
・夏休みの失踪
小学四年生のとき、いなくなった風ちゃんの行き先と意図
近所で気難しい老人と噂される源田のおじいちゃんは「風里が花を盗んだ」と主張するが……
・涙の理由
家でも元気がない様子
駅前に貼られているという、風ちゃんが書いたポスターが剥がされて捨てられていた
いじめの可能性を疑うハルさん
中学生のときに風ちゃんが泣いた理由
・サンタが指輪を持ってくる
風ちゃんが大学受験前のクリスマス
花屋でバイト中、指輪のプレゼントを落としていったお客さんがいた
風ちゃんは追いかけた際に骨折してしまったため、ハルさんに返却を託す
お客さんの会話から聞こえてきた、待ち合わせ場所の「ツリーの間」とは?
・人形の家
ハルさんの人形 エンジェルシリーズの持ち主からの、人形が入れ替わっているという訴え
ハルさんはビスクドールの作家さん
同じ型から作った12体の人形の一体を購入したお客さんから「人形がいなくなった」とバイヤーの浪漫堂から連絡を受ける
服や髪の三つ編みなど同じだが、違う人形だという
果たして、人形は入れ替わっていたのか?だとしたら何故?
話の合間に結婚式の場面が挿入される
結婚式場に着いて、風ちゃんの衣装を見る描写
実はハルさんは新郎の長谷さんと初めて会う
そのときの印象
読者はこれまでの二人の関係性を知った状態で読むことになる
純粋だった幼児や小学生の頃、そっけない態度を取る中学生、大人びて自立しそうな高校、大学生
旦那さんは海外勤務のため、今後はもっと会えなくなる
寂しさを覚えつつも、娘の門出を祝う気持ちもある
ふうちゃんが何故、結婚相手の男性の長谷さんを選んだのかが夫婦の挨拶で判明する
最後のところを読んでいて泣ける
私がこれを初めて読んだのは10年前くらい?
今回改めて読み直してみて、前よりもずっと心に響くものがある
多分、実際に娘が結婚してもおかしくない年齢になったからでしょうねぇ
娘さんが結婚の年頃の父親が読むといいと思う
Posted by ブクログ
本書と知りあったのは名取佐和子さんの著書『金曜日の本屋さん』金曜堂のオーナー「ヤスさん」のお薦めだったからだ。
物語は妻を早くに亡くし男手ひとつで育てた娘の風里の結婚式の日に、人形作家のハルさんが娘との思い出と謎解きを回想しながら交互に結婚式が進行していく話。
私にも、まだ学生だが娘が二人いるので、「あぁ、いつかこんな日が来るのか」と思い浮かべながら複雑な気持ちで読み進めた。
シングルで子供を育てるのは、とても大変だろう。家事と仕事の両立、忙しさのあまり子供に寂しい思いや苦労をさせてないかと「後顧の憂い」を感じずにはいられない。
ハルさんは不器用でちょっと頼りないけれど風ちゃんを大切に思っている気持ちが痛いほど伝わってくる。
困って、亡き妻に心のなかで助言を求める姿は微笑ましく、もし自分が同じ立場なら同じ事をするんじゃないかな?
ハルさんの回想シーンは気付けば私自身と重ねて読んでいた。
保育園へのお迎えで見せてくれた満面の笑顔、逆上がりや自転車、リレーの練習を一緒にした日々がキラキラした宝物のように蘇ってきた。
物語と同様、中学に入り会話が少し減った時期は寂しさを感じたけれど勉強や部活で大変だったのだろう。
一番泣かされたのは、やはり最後の結婚式のシーン、ハルさんの気持ちを思うと涙が次から次へと溢れてくる。
私もいつか来る娘の結婚式には、ハルさんと同じように今までの日々を思い出して号泣してしまうに違いない。
あと残された時間は何年あるか分からないが娘との会話や何気ない日常をもっと大切にしようと再認識させてくれる素晴らしい一冊だった。
今まで以上に甘やかしてしまいそうだ。
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