言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

825円 (税込)

4pt

4.3

言葉の音と意味の綴じ目が緩んだとき現れる狂気、固定した意味から逃れ生の力をそのまま汲み取ろうとする芸術、本能が壊れたあとに象徴的意味を帯びてイメージ化されるエロティシズム。無意識レベルの欲動エネルギーを覆う言葉の網目をかいくぐって現れる人間的活動のありようとは? ソシュール研究で世界的に有名な著者が言葉の深層風景に迫る。(講談社学術文庫)

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言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年12月29日

    もう四半世紀も前だが、モグリで著者の講義に出席したことがあり、ちょうどその頃の講義で『ドラクエ』やら『イカ天』やらをモチーフに本書に書かれている内容を話していたのを思い出した。温和な語り口はさることながら、大教室での学部生への講義で内容も平易だったので、彼の著作を理解するには打って付けだったが、逝去...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    「ナンセンスとは言葉による言葉の破壊であり、一義的記号としての言葉を多義化する充溢現象と、言葉を音のイメージの戯れに変えてしまう空語化という一見両極端の操作によって、言葉にグロテスクでエロティックな肉体性を回復させる運動」なのだと丸山はいう。それを見たいし、それをやりたい。

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    Posted by ブクログ 2014年01月12日

    <コード化された差異>としての表層言語と<コードなき差異>としての深層言語の間の往還運動こそが、ニヒリズムと狂気に囚われること無く、生活する世界を豊かに見出しながら生きていくために肝要である。というのが本書の主張を大雑把にまとめたものである。そうした主張を、言語学に精神分析学・現象学の知見を持ち込む...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年09月16日

    ソシュール研究の権威という認識ですが、狂気と天才の差異を言語的な観点から解き明かすアプローチはスリリングで、自分の中の言語に対する理解の幅が広がった気がする。

    言語が一義的な意味との蝶番でがちがちに結ばれているという一般的な感覚から、そんなものは歴史・社会実践の惰性化であり、言葉の多義性、曖昧さと...続きを読む

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