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Posted by ブクログ
『五体不満足』の乙武さんが、自己肯定感について綴った本です。
とにかく乙武さんの周りにいらっしゃった方たちが素晴らしいです。お母様、お父様をはじめ、小学校の厳しい先生やご近所の方たち。
そして、そういった方々に育てられた乙武さんが、小学校の教師となり、子どもたちが成長していく・・・
読んでいて、何度も涙を流してしまいました。
娘を持つ父として、この「自己肯定感」というのは常々非常に大事だと思っていました。でも、どうしたら子どもの自己肯定感が育つのか。
褒めること?褒めることもとても大事だと思うのですが、反面、褒められるために何かをする、という人間になってしまったらどうしよう、と心配になったりもします。
また、乙武さんのお父様のように、どっしり構えて、いつも笑顔でいたいと思っていても、ついついイライラして怒鳴ってしまったりすることもあります。
そんな頼りにならない父親ですが、これからも、どうにか「あなたはかけがえのない存在なんだよ」ということを伝えていければ、と思っています。
ところで、本書の97ページ、憲法“十八条”の項にあったのですが、自分なりの答えを考えるのが苦手な子どもが増えているそうです。
確かに、思い当たる節があるので、「お父さんからのクイズノート」のようなものを作って、自分の考えを書く練習ができないかな、と考えています。
[more]
【目次】
はじめに
第一章 息子として
「かわいい」/“応援団”結成/パイプ椅子と文庫本/母の悩み/最優秀助演男優賞/アヒルばかりの通知表/転勤拒否/紙おむつが起こした奇跡/父の“遺言”/「ほめる育児」の原点/モノサシを捨てよう/親鳥のやさしさ/車いす禁止令/地獄の特訓/魔法のルール/マグマの噴火/相談しないのは信頼の証/結婚の条件/「不幸」の烙印を押さないで
第二章 教師として
スポーツから教育へ/会議室じゃない/「トイレに行っていいですか?」/憲法“第十八条”/個人面談で得たヒント/黒いチューリップ/涙のリレー/砂まみれの体操服/1/2成人式/ストライクゾーンを広げよう/発達障害の子どもたち/赤、白、紺、青……/みんなちがって、みんないい/二十三色の色えんぴつ
第三章 父親として
二匹の怪獣たち/第一子誕生/形勢逆転/子守唄は『六甲おろし』/扇風機事件/妻の言葉と茜空/パンツをずりっ!/キケンな落とし穴/「今日も大好きだよ」/幻のウエディングドレス/幸せのカタチ/いやなきもちになる/ありのままの子どもを受けいれる
自分を愛せない人への処方箋
対談:乙武洋匡×泉谷閑示(精神科医)
自己肯定感とは「健全な自己愛」/まやかしの言葉「あなたのためを思って!」/失敗を極度に恐れる「ムラ社会」/「小径」に迷い込んでしまった人たち/「新型うつ」は遅い反抗期/自分の価値観で生きていける人間
おわりに
Posted by ブクログ
障害者は「劣っている」わけではない。「ちがっている」だけなのだ。
「人と同じことができない」「自分にだけできないことがある」そのことばかりに心を奪われ、「僕には何ができるのか」という最も大切な視点を忘れてしまっていた。
「自分のことが好きだ」と思うこと。誤解してほしくないのは、「自分を愛する」ことと「自分に自信がある」ことは、けっしてイコールではないこと。完璧な人間ではない。それでも、自分が好き。至らない自分、欠点だらけの自分、弱い自分、手足のない自分――全部ひっくるめて、僕は、自分という人間を、いとおしく思っている。自分を愛することができれば、きっと人生における景色は大きく様変わりする。
Posted by ブクログ
「自己肯定感」をテーマに乙武さんの人生を
「息子として」「教師として」「父親として」の視点で書かれています。
そして巻末に精神科医の泉谷氏との対談「自分を愛せない人への処方箋」があります。
乙武さんは手も足もない障害者。
それでも「健全な自己愛」(=自己肯定感)を持っています。
その「自己肯定感」がどう育まれていったか。
両親の愛や周りの環境から得られたもの。
結婚して、子どもから得られたもの。
最後の対談では精神科医からの分析もあります。
この本を読む前から、子どもには「自己肯定感」を持たせたい。という思いがありました。
しかし、子どもの「自己肯定感」を育むために、親に「自己肯定感」がなくていいのか?
「親」の前に、ひとりの人間として、自分の人生を幸せに生きることが大切
何度も聞いた言葉なのですが、改めて心に留めておかないといけません。
それでも「自分を愛する」(健全な自己愛)って、まだ自分ではしっくりこない。
そう思いながら「おわりに」まで読み進んでしまったのですが、残り2ページに書かれていた言葉。
「自分を愛する」ことと「自分に自信がある」ことは、決してイコールではない
この文を読んでハッとしました。
自分を好きになるために、「自信を持とう」としていたのではないか?
今まであった「自分が好き」な人。
みんな自信家ではありませんでした。
むしろ自信はないか、根拠のない自信だけある人。
でも「自分を愛する」ことができるし、むしろ「ダメな自分が好き」というぐらい。
そこに達すには「自信」は必要ないのかもしれない。同時に、「自信をつける」のでなければどうすればいいんだろう?という疑問にもぶつかりました。
Posted by ブクログ
先天的に手足がない乙武洋匡さん。
彼は、そんな境遇でも自分を否定したことは一度もないといいます。
ずっと自分を肯定してきた、つまり明るく生きてきた。
そして、現代人にはその自己肯定感が足りないのではないかとして、
自己肯定感とはどういうものかを、
自らの経験からの多くのエピソードで語ってくれます。
本書は、子ども時代の家族の愛、
教師時代に経験したこと、
自分が父親になって感じたこと、の
3つを軸にした自伝的な論説です。
巻末には、精神科医の泉田閑示さんとの対談が収録されています。
わかりやすい文章でもって、
落ち着いて語ってくれている内容がとても沁みます。
読んでいて、納得と共感、そして心が開ける気持ちゆえの
笑みや感動が生まれます。
主に、よりよく子どもが成長していくための心理面での補助は
どういう風にしたらいいのか、というのがテーマです。
それはさっきの書いたように、大きくいえば自己肯定感を育むことなのですが、
その中の細かいいろいろなものにページを割いて簡素に説明してくれています。
きっと、読む人によっては、自身の心の暗部や、
親や教師や他人を恨んでいた気持ちの理由がわかることにもなると思います。
そうであったとしても、ちゃんと乙武さんの気持ちになって読めば、
すがすがしく前を向いてやっていこうと、
心を新たにすることが出来るのではないでしょうか。
そういう気がしながら、そして自分の中のそういうものも少なからず感じながら
読み終えました。
それにしても、乙武さんって手足がないというハンデをほとんど感じさせない人。
生来の向こうっ気の強さがポジティブに働いているのでしょう。
手足がないゆえにどうしてもできないことや助けを必要とすることがあって、
そういうことに負い目を感じるわけではないとは思うのですが、
「自分はこういうところが至りません」としっかり認識しているのが、
人格に好影響を及ぼしているんじゃないかと思ったりしました。
本人は家族の愛情と育て方が良かったと書いてはいるのですが。
いわゆる健常者には、「やろうと思えばできるよそんなこと」
と言いながら何もしない人ばかり。
それって、やれないことの自覚がないゆえに、
やれるやれないの自己分析が足りてないのと、のぼせているのとがあるのでは。
健常者は健常さにのぼせる、かもしれない。
僕も、自分の至らないところ、できないところなどをしっかり見つめ直して、
出来るところを活かして、何をするべきかを分析しないとなと思いました。
とっても好感を持ててためになる、読みやすい本でした。
Posted by ブクログ
障害児の生活指導にあたる上で、「自己肯定感を育む」ということは全ての指導の根本と言ってもいいテーマだが、同時に苦手な分野でもあった。
「自己肯定感ってなんだ?」という疑問が解けないでいるからだ。
はじめは指導員としての未熟さかと思った。それもあるかな?
でも、最近気付いた。自己肯定感を自分の中に定義できないのは、自らの自己肯定感が低いからだ。
乙武洋匡さんが紡いだ言葉を解きほぐしてみても、今の自分に感じることは、自己肯定感が低いということだ。うつの一因でもあるだろう。
これは、泉谷Dr.に相談するしかない⁉︎
でも、親としては、子どもたちにまっすぐ育ってもらえるように寛容で博愛な態度でありたい。子どもたちにはきちんと自己肯定感が育まれますように。
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