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Posted by ブクログ
「ミステリが読みたい」「このミステリーがすごい」「週刊文春ミステリーベスト10」の海外部門1位との触れ込みも、本国ではあんまり評価が高くないと聞き、ちょっと手を出しにくかった本作。
正月休みに思い切って手を出してみたら・・・大正解!
面白い!
ちょっと自虐的な、皮肉交じりの一人称スタイルは「女王陛下の魔術師」を彷彿とさせる。
(まぁさすがにあっちの方が皮肉屋だけど)
途中で挿入されるハリーの小説もいい雰囲気を作り、もうこのままクレアちゃんとダニエラといちゃいちゃしてればいいんじゃないかと思い始めた中盤から一気に物語が加速する。
そこから最後まではもう目が離せない。
ミステリとしては謎解きはちょっと弱いんじゃないかとも思うけど、ハリーの語り口や哀愁漂うラストを評価して星5で!
Posted by ブクログ
ポルノやSF、伝奇小説等ジャンルを問わずに小説を書いていた売れない作家ハリーの元に1通の手紙が届く。差出人は4人を殺して死刑判決を受けたダリアンだった。その内容は自分の告白本を書いてほしいと言うことであった。
その話にあまり乗り気ではなかったハリーだったが、マネージャを辞任する教え子の女子校生クレアに促され刑務所に向かう。待ち構えていたダリアンはハリーの小説のファンデ、そのために原稿を依頼したいと言うことだった。ただ、一つ条件がありそれは、ダリルにファンレターを送ってくる女性達に会い彼女らを元にしたポルノを書いて自分に読ませてほしいとのことだった。
仕方なしに話を受けたハリーが教えられた女性達を訪れると、やがて彼女らがダリアンと同じ手口で殺害され始める。ダリルは無実なのか、そして警察とFBIに目をつけられたハリーはクレアと、犠牲者の一人の妹ダニエラとともに捜査を開始する。
長編の割にはテンポがよく、話の起伏もちょうど良い。真犯人が判明した、と思った割には残りページが多く、最後にそう来たか、という感想。
Posted by ブクログ
ミステリへの愛に溢れた秀作で、ゴードンの才気溢れる筆致が堪能できる。売れない小説家ハリーを主人公に一攫千金のチャンスを掴みながらも、一筋縄ではいかない壁をどう乗り越えるかという展開がとにかく読ませる。メインプロットとは直接関係ないものの、ハリーが創作したホラーやハードボイルド、SF小説を抜粋して挿入する遊び心も楽しい。人物造型が巧く、特にハリーのビジネスパートナーとなる少女の多感な心の揺れの表現などが見事なのは、著者が普段から繊細な観察力を持つが故にだろう。さらに残忍/狂気性では突出する殺人鬼が登場する点でも忘れがたい印象を残す。時にオフビートな捻りを加えつつも、最後にはミステリとしてきちんと成立させたデイヴィッド・ゴードンの剛腕が冴え渡る。
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