まだ終わらないで、文化祭

藤つかさ

毎年、生徒の誰かがサプライズを起こすことが慣例となっている八津丘高校の文化祭。２年前、ゲリラライブで人が殺到し教師がケガを負ってしまった。その様子はＳＮＳにアップされて炎上、ニュースにも取り上げられ大問題に。しかし、今年の文化祭初日。まるで宣戦布告をするかのように２年前の文化祭ポスターが学内掲示板に貼られている。文化祭実行委員の市ヶ谷のぞみたちは生徒達に話を聞きにまわるが……。
自分らしくあれ、と言われるけれど、私らしさって何だろう。「らしさ」に囚われて身動きできなくなっていたり、大きく見せようとしたり。「自分らしく」に悩む高校生達の青春の軌跡を日常の謎と絡めて描く群像劇。2020年に小説推理新人賞を受賞しデビューした著者による注目の第二作！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: 双葉社
• 電子版発売日: 2023年11月22日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

前作『その意図は見えなくて』の続編なので、前作を読んでから読んだ方が良い。
前作同様、ミステリ感は薄め。高校生特有の感情がヒリヒリするけど、みんな藻掻いて頑張っている感じは割と好き。

[ブクログ · ★★★☆☆]

2024-013
主人公の文化祭では、毎年生徒が学校に内緒で何かを起こす。実行委員になった市ヶ谷は、それを阻止するために見回りをするが…

市ヶ谷の今後が気になる。市ヶ谷はきっと人付き合いが得意そうで苦手なんだろうなー。

[ブクログ · ★★★☆☆]

今年の文化祭も、何かが起こる…？？

複数の生徒の視点から語られる文化祭の裏側。主人公は、誰からも信頼されるキラキラ女子の市ヶ谷さんだと思っていたら、「あら、実はその子がメインだったの？！」という展開に驚き、さらにその裏で画策されていた事実に驚き…
視点がぐるんぐるんと変わって、ジェットコースターのようなストーリー展開に惹きこまれた。
164ページという短さの中に、こんなに二転三転する展開を詰め込めるのかと驚くほど。
サラッと読める、かつ、読み応えのあるお話を求めている方におすすめ。

[ブクログ · ★★★☆☆]

前作から続いていたのかと、読み終えたから気付きましたが、前に感じた「探偵役を務める人物の扱いに、より厳しい」が今作にも感じられたように思いました