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ニューハンプシャー州の田舎町に集団で移住してきた自由至上主義者が、理想の町をつくろうとした結果……米国で存在感を増すリバタリアンたちの思想と暴走を没入型取材で描き出した全米騒然のノンフィクション。「リバタリアンが集まる自由な町がいかにして全米きっての住みにくい場所になったか。急進的すぎる理想主義者たち、彼らとご近所になるのだけは遠慮したい」速水健朗(コラムニスト)
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Posted by ブクログ
アメリカの田舎町を舞台にした自由と管理、人間とクマをめぐるノンフィクション物語 リバタリアンが思い描く官僚的組織を最小限とし、自治・自責を是とする社会の実現はなかなか大変そうだ。 要点だけでも知りたい人は訳者の解説を読むと良いと思う ーーー リバタリアン 人格や財産に対する無制限の権...続きを読む利を求める思想 "入植者たちは、常に恐怖の中で生きていることから来る激しい憎悪を抱いて熊を嫌った。だが、彼らがもっと嫌うものがあった。税金である。" "死は最悪の災いじゃない。最悪なのは服従だ。人間の心を奪うシステムの中で絡み合う、長年にわたる残酷さや欠乏や隷属に比べたら、すぐに死ぬほうがよほど思いやり深い。" "言い換えれば、グラフトン納税者は1日に70セントほどを節約するために、カナンの住民が享受するものを手放してきたのである"
リバタリアンというのが、どういう思想の範囲を指すのかよく分からないところもあるが、基本的には自分のことは自分でやるので、国は口出すなって感じなのか。税金払うなんてとんでもない。 かと言って、アナーキストとも違う。 要は、みんな、俺はこう思うなあ、って奴が、俺の自由のために勝手にするんだと言って集ま...続きを読むるんだからうまく行くわきゃない。 最低限の、共生のルールすら決められず、じゃあ、動けなくなったら潔く逝けよと思うんだが、そこは公共が助けろよって、無理でしょう。 熊という否応のない条件もあったわけだが。 実際やっちゃって、それなりに続いたところが、米国の懐の深さっていうか、所詮はそういう田舎な国なんだな、と思わせた。 海外の、こういう奴系にしては、文章が読みやすくて面白かった。
まさかこんなに熊のことがたくさん出てくるとは驚き と思ったが表紙のデザインや原題をちゃんと見れば すぐに気づけたはずなのに… とはいえ熊の行動もリバタリアンの行動も統一教会が 出てくるとかも色んな意味で面白かったが、なんか 読みにくかったかな
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