サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

1,386円 (税込)

6pt

3.3

各紙誌で絶賛された新たな「宮沢賢治論」
(『産経新聞』評者・江上剛氏、『河北新報』評者・土方正志氏、『毎日新聞』評者・池澤夏樹氏)ほか
「『廃線紀行』に代表される鉄道紀行と『狂うひと』に代表される作家研究が融合しあい、比類のない作品が生まれたことを心から喜びたい」原武史氏(『カドブン』)

かつて、この国には“国境線観光”があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された境界の島だ。
大日本帝国時代には、陸の“国境線“を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年、その魂を求めてサガレンを訪れ、名詩を残す。
他にチェーホフや斎藤茂吉など、この地を旅した者は多い。何が彼らを惹きつけたのか?
多くの日本人に忘れられた島。その記憶は、鉄路が刻んでいた。賢治の行程を辿りつつ、近現代史の縮図をゆく。
文学、歴史、鉄道、そして作家の業。全てを盛り込んだ新たな紀行作品!

【目次】
第一部 寝台急行、北へ
一 歴史の地層の上を走る
二 林芙美子の樺太
三 ツンドラ饅頭とロシアパン
四 国境を越えた恋人たち
五 北緯50度線のむこう
六 廃線探索と鉱山王
七 ニブフの口琴に揺られて

第二部 「賢治の樺太」をゆく
一 「ヒロヒト岬」から廃工場へ
二 賢治が乗った泊栄線
三 「青森挽歌」の謎
四 移動する文学
五 大日本帝国、最果ての駅へ
六 オホーツクの浜辺で
七 チェーホフのサハリン、賢治の樺太
八 白鳥湖の謎
九 光の中を走る汽車
十 すきとおったサガレンの夏

おわりに
文庫版のための長めのあとがき
主要参考文献一覧
解説 池澤夏樹

※本書は小社より2020年4月に刊行した作品を文庫化したものです。

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サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     サハリン、樺太、サガレンいろいろな呼び方がある。歴史的には、幕末の日・ロ雑居地状態から、1875年の樺太千島交換条約によりロシア領に、1905年のポーツマス条約により北緯50度以南は日本領に、そして太平洋戦争後、同50度以南は日ロ間に平和条約が結ばれていないため未帰属状態で現在に至っている。

     

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ

    梯久美子(1961年~)氏は、熊本市生まれ、5歳から札幌市に育ち、北大文学部国文学科卒。サンリオに入社するが、2年後に退社、友人と編集・広告プロダクションを起業し、フリーライターとして雑誌にルポルタージュなどを執筆していたが、2006年に『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィク

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    本書は林芙美子のサハリン旅行と宮沢賢治のサハリン旅行をそれぞれ追体験する、というテーマに別れて構成されている。

    ボリューム的にも力の入れ具合的にも賢治とサハリンの方がメインなのだが、自分の興味が深かったのは芙美子とサハリンの方。なのでボリューム的にやや物足りなく、星は3つにした。

    未だに賢治や啄

    0
    2023年10月28日

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