九十九の空傘

九十九の空傘

ラノベ
649円 (税込)

3pt

3.2

RIGHT×LIGHT著者の完全新作!

気が付くと、空色の傘を手に朽ち果てた家の中で立ち尽くしていた少女。

なぜ自分がここにいるのか。少女の記憶は曖昧だ。荒廃した街を彷徨い歩き、ようやく出会った青年・シグ。少女は自分が人間ではなく、モノに宿るカミ「九十九神」だと教えられる。九十九神とは、かつてのそのモノの持ち主だったヒトが残した強い思いが形になったのだという。その町でシグと共に生活を始める少女。雨の日になるたび、少女は理由もなく何かをしなければならないような衝動に駆られる。「きっと、あなたは傘の九十九神なんだろう」とシグ。少女はカサと名付けられる。
「雨の日にそわそわするのは、きっとあなたが九十九神となった核たる“強い思い”と関係しているんだ」とシグ。
「余計なことはしないほうがいい、その思いとは人間の未練。未練が晴れてしまったらきみは消えてしまうかもしれない」
そんなシグの警告も無視して、カサは雨の度に町のなかをさまよい歩く……。

人間がいなくなった町を舞台に、置き去りにされたモノのカミ=「九十九神」たちが人間の真似事をして暮らすノスタルジック・ファンタジー。
大人気シリーズ「RIGHT×LIGHT」の著者が送る完全新作!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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九十九の空傘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表紙の絵に惹かれ購入しました。
    最初は主人公のカサの性格というかテンションが私には全く合わず、読むのが辛かったです。
    進めていくとだんだんストーリー自体が面白くなってきて、スラスラ読めました。
    続きがでるなら購入すると思います。

    0
    2011年10月22日

    Posted by ブクログ

    自身を悪人と呼称するカサの考え方は結構好き。傘をモチーフに、彼女の想いが少しずつ抽象化していき、自分のためにそうしたい、というのは実際強いと思う。話の収まりは悪くないが、二人一緒に仕事をしたり、引き金を引いたりするような続きの話があればなお良かった

    0
    2017年05月30日

    Posted by ブクログ

    主人公が少し自分勝手であまり好きになれなかった。
    持ち主の想いが具現化しているという面白い設定なのだが、オチがありがちなパターンでもったいなかった。

    0
    2015年04月04日

    Posted by ブクログ

    「空」買い〜

    地上から人間が滅び去り、代わりにモノに宿った想いが具現化した
    九十九神が、廃墟と化した世界に生きる。
    そんな設定。

    主人公の女の子は、空色の傘に宿った九十九神。
    九十九神として目覚めたばかりで事情が飲み込めていないままに廃墟を彷徨い
    ようやく一人の青年と出会うが
    全身黒ずくめで目つきも悪いその青年は、自分に銃を突きつけて——。


    廃墟も好きだし、九十九神なんかの和系神様も好きなので
    良さげかな〜と思い手に取る。
    実際世界観や設定は好きで、物語の方向性も好きなんだけど
    いかんせん
    主人公の女の子があまり好きになれないw

    中2の女子で、自分は周りとは違うと思っている。
    いい人ぶってる人は怖気がする、みたいな態度。
    それなりに話は合わせてるけど、内心では「くだんない…」と思っていたり。
    いや…もちろん作中人物に漏れなく善人であれ、とは思わないけど
    最近こういう中二病タイプの人間にカチンとくるようになってしまった。

    あと、イラストかわいくて好きなんだけど
    猫のデッサンがひどいw

    自分としては、もう少し廃墟のノスタルジィを漂わせてくれることを期待!
    九十九道具(?)がもちょっと個性を帯びるといいかな…なんて。

    シリーズ化するようなので、動向を見守りつつ

    0
    2011年08月29日

    Posted by ブクログ

    “「わたし、一つだけ特技を持ってるの」
    躊躇いながらも、話し始める。これを自分から他人に話したことはない。わたしの言動から気づかれることはあっても、あえて説明したりはしなかった。
    今日は初めてばかりの日だな、と心の隅で思う。
    「......特技?」
    「うん、わたし......忘れることがすごく得意なんだ。消したい記憶をくしゃくしゃって丸めて、頭の中にあるゴミ箱にぽいっと捨てたら......きれいさっぱりなくなるの」
    「そんなことが......」
    シグは疑わしげな眼差しでわたしを見る。
    「ホントだよ?わたし以外の人に証明できることじゃないけど......でも、ホントなの」
    すんなり信じてくれるとは思っていなかったが、少し後悔する。やはり言わないほうがよかったかもしれない。変な目で見られるのは嫌だった。
    シグはしばらく思案していたが、やがて首を振る。
    「......そうだな、お前が嘘を吐く理由はないか」
    「え?信じてくれたの?」
    「ああ。大体、俺は九十九神だ。お前の話よりも、ずっと非常識な存在だ」
    「あはは、そうだね」
    わたしは笑う。何だかとても久しぶりに笑った気がした。”

    雰囲気好きだなー。
    展開は何となく読めちゃったりするけれど。
    カサの性格とか考え方好き。
    カサが人間の時のこと知りたいから続編欲しいな。

    “「シラタマ——みんな、良い人ばっかりだね」
    わたしを見つめる青い瞳の子猫に皮肉気な口調で話しかける。
    良い人は意識的に、無意識的に、悪を生む。悪い人がいるからこそ、良い人は良い人でいられる。
    この町においての悪は——シグ。シグがいるからカタナは良い人のままでいられる。ほかの人たちもシグを悪者にし、糾弾することで正義の味方の気持ちになれる。それはシグ自身が望んだことなのかもしれない。でも——。
    「こんな構図、もううんざり」
    理由なんかとっくの昔に忘れたけど、わたしも悪い人の側だったから。わたし以外は全員、良い人だったから......そんな世界の続きを見せられているようで気分が悪い。
    「なーぉ」
    シラタマがスカートを引っかきながら鳴く。
    「はは......シラタマは、どっちでもないか」
    顎の下を撫でてやるとシラタマは気持ち良さそうに目を細める。
    そう、シラタマは良くも悪くもない。歓迎会で早々に退席したアヤノという少女には近いものを感じたが、彼女もたぶん中間。わたしが知る、わたし以外の悪い人は一人だけ。
    「シグ、何してるかなぁ......」
    薄暗い部屋を眺めて、一人呟く。
    いつものようにソファに座って漫画を読んでいるのだろうか。それとも何か、わたしの知らないことをしているのだろうか。”

    0
    2011年08月29日

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