砂の宮殿

砂の宮殿

1,870円 (税込)

9pt

外科医の才所准一は、大阪で海外富裕層向けの自由診療クリニックを運営している。
抗がん剤・免疫療法の趙鳳在、放射線科の有本以知子、予防医学の小坂田卓という優秀な三人の理事とともに最先端のがん治療を提供し、順調に実績を重ねていたところ、久しぶりに訪ねてきた顧問が不審死を遂げる。
これは病死か事故か、それとも――。
高額な治療費への批判も止まず、クリニックに吹き荒れる逆風に、才所はどう立ち向かうのか。

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砂の宮殿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    医療従事者にとっては、重い病気や障害を患者に伝える事に躊躇いは、あると思う。でも、本当に病気や障害に向き合う為には、オブラート等には包まずに、ありのままを伝えて欲しい。

    0
    2024年04月10日

    Posted by ブクログ

    医療ツーリズムや高額診療がテーマ。医療の公平性についての疑問をその切り口にしているが、そもそも公平かどうかは自分自身が決めているため、純然たる共産主義世界でなければ、客観的公正はありえない。

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    先が気になりどんどん読み進めれる小説で、なかなか面白かった。
    患者に何か起こってしまうのか?と思わせぶりな展開で話は進んで行き、終盤からはミステリー小説の色が濃くになって行きました。
    事件の真相暴露が少しあっさりし過ぎでは?とも思いましたが、犯人らしくても実は犯人ではなさそうな人が犯人で、そう来るか

    0
    2024年01月05日

    Posted by ブクログ

    癌の先進医療をテーマにした作品で保険医療との関係性が学べ、最近歯医者通いで自由治療と保険治療の差を痛感する身としては、生死を分ける癌治療のある意味闇に触れる思いで完読。
    医師の医療に対する考え方の違い、臨床研究と治験医療、検査と治療、専門医科等々の立場による違いで千差万別の治療が有ると感じる。深刻な

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    2023年10月17日

    Posted by ブクログ

    久坂部さん、推理小説は…ちょっと…。無理せず医療小説で楽しませてほしい。「予防医学なんて、命が惜しい人間の弱みにつけ込んで余計な検査と治療で金を巻き上げるのが実態」「ガンの手術は取りすぎと取り残しの闘いである」「たとえ絶望的なことでもわたしは真実を知らせてほしかった」「嘘でもいいから希望を持たせてほ

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    2023年06月08日

    Posted by ブクログ

    関西国際空港の近くで、海外富裕層向けのクリニックを運営している才所准一は、優秀な理事3人とともに最先端のがん治療を提供している。

    その才所に降りかかってくるさまざまな批判。
    なんなく収まったかのように思えた顧問の不審死を問題視する輩に次々と湧き上がってくる疑惑。
    どうなる…才所と読み進める。

    0
    2023年05月10日

    Posted by ブクログ

    富裕層向けの先進医療は、臨床データをとっていると思えば許せる。
    ミステリーとしてはこの書き方はダメ。

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    2023年05月06日

    Posted by ブクログ

    患者に対して誠実・真摯で病名を愚直に伝える医師と、患者に噓の病名を伝え生の希望を与え続ける医師の二択で揺れつつ、同じく大事な人を自殺で失い、ようやくそれは患者次第であることを体得する主人公の姿を描く。目的のために手段を選ばぬ姿勢は偏執的すぎて主人公に感情移入はできないが、久坂部氏のいつもの医療の問い

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    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    題材的にとても面白い。
    医療は国民に公平にあるべきだ、というマスコミの主張に対して、医療だってビジネスと捉えれば投資をして利益を出すというモデルも全く違反でもなくあっても良いのではないか?ということ。
    惜しげもなく設備投資をして、お金持ちの命を救ってしっかりと儲ける。それ自体はおかしくもなく、マスコ

    0
    2023年07月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初は難しい医学用語が飛び交い読みにくいかも…と思っていたけれど、物語が進むに連れてぐいぐいと引き込まれていった。末期癌の患者に真実を告げるべきか希望をもたせるようにするべきか…大きな石を心の深いところに投げられた気分になった。ひさしぶりに小説を読んで考えさせられる作品に出会った。そんな1冊。
    砂の

    0
    2023年07月12日

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