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賽の河原株式会社――主な仕事は亡き人々から六文銭をうけとり、三途の川を舟で渡すこと。それが、わけあって不採用通知だらけの至を採用してくれた唯一の会社だった。 ちょっと不思議なこの会社で船頭見習いとしての道を歩み始めた至。しかし、やってくる亡者の中には様々な事情を抱えたものたちがいた。 三途の川を頑なに渡ろうとしない少女に、六文銭を持たない中年男性。奔走する至はやがて、彼らの切なる思いに辿り着く――。人々の生を見つめた、別れと愛の物語。
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Posted by ブクログ
朝、善治、千景等本当に個性的な登場人物が物語を本当に面白くさせていました。 賽の河原株式会社といった、普通の世界では出会わないような会社での普通ではない出来事と共に、笑いあり、涙ありといった風に進んでく話は本当に感動しました。 またこれからも続編がでたら読みたいなと思います。
違和感の散りばめ方がわかり易すぎて、最後にもう一捻りあるのだろうと読み勧めたら順当だったので拍子抜け。世界観は面白かったけど、(特に主人公の)キャラクターに魅力をもたせられないラノベは仕掛けで挽回してほしいところ。
就活で何社受けても採用されなかった佐倉至は「賽の河原株式会社」になんとか採用された。 賽の河原株式会社は政府から公認を受けた此岸から彼岸へ亡者を移送する会社だった。社長の菊田、事務員の相原千影、先輩の真城終一に見守られ亡者を連れて三途の川を渡す見習いだった。 そんなとき、石を積まず、彼岸に渡りたがら...続きを読むない少女朝(トモ)を見つける。 亡くなった人それぞれに事情があり、幼い頃亡くした自らの弟を気に懸けながら至は成長してゆく。
羽織にも秘密が。 お経が縫い込まれていて、悪いものから守られている。というか、無いと困る重要なもの。 ネグレクトで、母子家庭だった娘が愛されなかった話。 ビザを目的とした偽装結婚。 外国籍の女性なので、日本の複雑な葬式のしきたりなどとても難しい。 急に言われても何もわからず、ましてや、お金がかかるも...続きを読むのばかりで、供養は不可能だった。 千景さんの秘密に驚く。え〜! 生きることを諦めないでほしい。 生きていてほしい。 至の秘密もすごい。 悲しむ母を見かねて兄の代わりを演じる誠。 そんな事情があったなんて。 可哀想すぎる。 誰も他人の代わりなんてなれないし、なっちゃいけない。 ラストは、試用期間が終わった主人公がこれから社員として頑張れと、会社のみんなが祝ってくれるところで終わる。これからでしょう。 なので次作を期待。 後書きにも感動。 お母様が舟に乗ってしまい、辛いことを乗り越えてからのこの作品。 作者の気持ちが伝わってきて、泣ける。 良かった。 塩瀬まきさんに注目したい。
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