半月の夜

半月の夜

1,430円 (税込)

7pt

4.4

「いくつになっていたって、私には未来がある」
スーパーのレジで働く立花カオル。五十五歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、ひたすら「孤独」で味気ない毎日。家に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ……。

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半月の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく良かった。野沢直子さんって同姓同名かと思っちゃうくらい想像つかない。野沢直子さんすごい。ハッピーエンドだからなおよし。

    0
    2023年08月11日

    Posted by ブクログ

    まず、本作品は短編集かと思ったが、7つの章に分かれている長編小説である。そして、極めて平易な文体で、誰もが頭の中に描く事ができるであろう、登場人物、家族、東京の下町の情景や中学生時代の淡い思い出…、などを描きながら、読む者をごくごく自然に、ぐいぐいとその世界に引き込んでいく魅力があると思う。

    作者

    0
    2022年11月25日

    Posted by ブクログ

    吉本興業の野沢直子さんが書いた小説です。
    どうしても野沢直子さんの顔がチラつきながらの読書になってしまったのですが、テレビで見る野沢直子さんとのあまりのギャップに驚きが止められませんでした。
    表紙には真っ黒な空に浮かぶ半月。商店街を走る女。
    この表紙のような暗い暗い雰囲気が漂う物語でした。
    1ページ

    0
    2023年05月03日

    Posted by ブクログ

    驚いた
    作家の破天荒な生き方から考えられない作品
    人が生きる時、親の在り方は、子どもの人生を
    縛る
    良く理解できる
    ストーリーは中学時代の同級生の生き方
    東京で思いがけない状況で出会う
    映画にできるストーリー

    0
    2023年03月26日

    Posted by ブクログ

    野沢直子さんが描く人生再出発物語。

    主人公の立花カオルはスーパーのレジで働く55歳の女性。
    六畳一間の自宅とパート先を往復するだけの日々を送る。

    同僚からは陰で「他にやることのない、みるからに孤独なデブのおばちゃん」と馬鹿にされ、嫌がらせも日常茶飯事。

    死ねないから生きている、彼女の無気力と諦

    0
    2023年02月18日

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