唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記

唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記

2,376円 (税込)

11pt

4.1

双極性障害の家族を持ち自身も発症の疑いを持つ大学生、唯(ゆい)は大学のサークル活動を起点として自助グループの運営にかかわるようになり、当事者研究とオープンダイアローグ(OD)を学んでいく。発達障害、吃音、摂食障害、LGBT、鬱、ひきこもりの親など、自助グループに登場するさまざまな困りごとを抱えた当事者たちのケースを通して、この物語は、対人援助職、当事者向けの実践的ケーススタディとなる。
一方で、物語は成長して大学で教鞭をとる唯先生による講義編へと展開する。
講義編では、「ユーモア」「苦労の哲学」「ポリフォニー」「中動態」などのキーワードを並べつつ、当事者研究、ODを基礎から丁寧に解説。さらに、ハイデガー、アーレント、バフチンの思想が交差する深みへと進む。
本編のほか、ほがらかタッチのへたうまイラストや、付録には「唯のひらめきノート」、荒唐無稽なゲームブックなどが収録され、読者はユニークな世界観を味わいながら、当事者研究とODを楽しく学ぶことができる。

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唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     発達障害関係の本を漁っていて、辿り着きました。読み始めると主人公、唯の躁的な熱狂具合に引き込まれていきます。唯の成長に、合わせて「当事者研究とオープンダイアローグ」の内容を深めていけました。合間に講義があり、難解ですが、それも読み進めることが出来ました。
     最後に、唯のゲームブック(唯のその後が何

    0
    2023年07月20日

    Posted by ブクログ

    自閉症の著者が双極症(未満)のヒロインを主人公にして紡いだ不思議な自助グループ・エスノグラフィー。内容盛りだくさんだけど、ぜんたいに静かな印象で、これが自閉症なのかとハッとさせられる。へたうまスタイルな挿絵は毀誉褒貶だと思うけど、自分はかわいくて好き。値段は高いです

    0
    2022年03月27日

    Posted by ブクログ

    「ケアする対話」の読書体験から辿り着く。当事者研究、オープンダイアログについて体験も踏まえて物語風に書かれているので、また当事者として書かれているので分かりやすい。関連して、ナラティヴ・セラピー、中動態、そしてハイデガー、アーレント、バフチンへの言及など盛りだくさんであった。最後に今の私に一番響いた

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    面白いアプローチの本。

    小確幸。しょうかっこう。村上春樹の造語。小さいけれど確かな幸せ。
    発達障害の特性を人格と混同しないことにしている。私の発達特性を仮に悪魔の球根と呼ぶことにします。この名前に深い意味はありません。その悪魔の球根は私は嫌でも飼育せざるを得ない状況に置かれていて、悪魔の球根のせい

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    オープンダイアローグに関心があって手に取った。
    当事者研究。中動態。はてはハイデガーやアーレントも出てきて、ぜんぶ理解できたわけではないのだけど、患者と治療者がいる世界じゃなくて、ある意味みんな当事者なんじゃないの、と感じた。あと、ポリフォニー。ポリフォニーのある状態を作り出すのがなかなかむずかしい

    0
    2022年05月05日

    Posted by ブクログ

    主人公の唯を含め、登場人物が魅力的です。

    オープンダイアローグや当事者研究のポイントが、ストーリーの中でわかりやすく描かれていると感じます。

    わりと淡々と物語は進みますが、読み手の想像力をかき立てるような面白さがあります。

    0
    2022年04月20日

    Posted by ブクログ

    「オープンダイアローグ」「当事者研究」「自助グループ」「ミーティング」という言葉に親近感を覚える方には頷く箇所がいくつもあるのではないか、と感じた一冊でした。

    この登場人物たちの中に自分も入って、みんなと一緒にお話してみたい、そんな気持ちが湧き上がってきました。
    リアルなミーティングに気軽に参加で

    0
    2022年04月19日

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