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許すのは5回まで。次は即リセット――。理想の環境を求めるその男は、自らの基準にそぐわない人間や動物を殺しては、別の土地で新たな人生を始める「リセット」を繰り返していた。 一方、フリープログラマーの相川譲治は、シングルマザーの姉親子の失踪に気付く。姉と同居していたはずの男の行方を追うが……。 デジタル社会に警鐘を鳴らすシリアルキラーが誕生! 第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。
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Posted by ブクログ
うーん、絶妙につまらない。まず単純に読みづらい。章ごとに時系列が変わるの上に、章の中でも急に回想に入ったりする。あと視点人物が急に変わるのもわかりづらい。 あとこのオチはどうかなぁ。水に流しすぎじゃない?
還暦を過ぎてから作家デビューした方らしく、沼田まほかるの上を行く。何事も始めるのに遅すぎることはないんだなぁ。 誰もが見惚れてしまうようなイケメンのシリアルキラー。何度も名前を変え、顔を少しいじっては猟奇殺人を繰り返す彼が現在の勤務先から姿を消す中盤以降、いきなりハードボイルドの様相を呈してきます...続きを読む。彼の気持ちは想像するしかなくて、最後はちょっと物足りなくもあり。 何もかもデジタルで評価しておいて、取引先との関係には忖度せよというのは理不尽なような。そこだけは彼にちょっと同情。5回アウトで抹消されるなら、世界から誰もいなくなる。何でも効率化を最重要視していたら、彼のような人が生まれるかもしれません。
リセットするのは男の専売特許のように思って読んでいたけど、実は他にもリセットしてる人たちがいてゾワッとした。でも戸籍や経歴を買えるサイトがあるから他にもリセットする人がいてもおかしくないかと納得してしまった。 ゲームみたいに簡単にリセットしようという思考が怖い。もっとも殺人は簡単なことでは無いんだけ...続きを読むどなんの躊躇いもなく、「リセットしよ(グサッ)」だから怖い怖い。 整形しても戸籍や経歴を変えても、誰だか分かる人には分かったり、顔を知らなくて名前が違う2人を同一人物だと特定できてしまうところが、デジタルでは変えられない評価することができない人間味やその人らしさという事なんだろうなと思った。
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秋津朗
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