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近世・近代から、現代に至るまで、大衆はいかに身体を用いて表現し、あるいは変容させてきたのか。
男女がともに愉しんだ春画、差別を乗り越えようと生まれた車椅子、レコードによって全国に普及した盆踊り。出版やインターネットなどのメディアと、身体との意外な関係に迫る。
人々と身体の関わりを見つめ直す、国際日本文化研究センターの大衆文化研究プロジェクト第3弾!
【執筆参加者】
安井眞奈美、エルナンデス・アルバロ、木股知史、山本ゆかり、木場貴俊、伊藤龍平、横田尚美、木下知威、輪島裕介、エドモン・エルネスト・ディ・アルバン
【内容】
序 身体とメディアをめぐる大衆文化論(安井眞奈美/エルナンデス・アルバロ)
〈第1部 身体を表現する〉
第一章 近代の絵入り本──〈本の絵〉と〈版の表現〉の視点から
第二章 春画をめぐる身体性――楽しむ、隠す、憩う
第三章 「こわいもの見たさ」の近世文化史
第四章 妖怪はどこで感じられてきたか――水木「妖怪」の原風景
〈第2部 身体を読み替える〉
第五章 服と生きる、ファッションと暮らす
第六章 コスプレの活動とイメージを再現する快楽
〈第3部 身体に回帰する〉
第七章 願いを絵に託す──近現代の小絵馬
第八章 車椅子の誕生
第九章 音盤と身体──近代日本の音楽と歌舞音曲
第十章 クイアな身体の可能性──オタク・メディア・漫画表現
Posted by ブクログ 2022年01月24日
大衆文化における身体を題材にした論文集。
日本に於ける車椅子の歴史が読みたくて購入したが、収録されている内容はどれも興味深く、もうちょっと紙幅が欲しいと思わせるものも多い。特にレコードに録音された音楽と実演とを対比させた「音盤と身体──近代日本の音楽と歌舞音曲」はこのテーマで本1冊書いて欲しい。
あ...続きを読む
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