舞踏会

舞踏会

1,540円 (税込)

7pt

4.7

5編の妄想と諧謔によって綴られる佐川恭一ワールド全開の一冊。

妻と娘との三人家族のわたしは、職場でも家庭でも孤立していき、限られた小遣いの中でわずかな喜びを見出す日々。強靭な精神を持つ妻に太刀打ちできないわたしは家出することで抵抗するが ・・・「愛の様式」 この世界はしらふで生きていられる場所じゃない。勝者しか存在を許されない会場で、ぼくたちは倒れるまで下手なダンスを踊り続けるしかない ・・・「舞踏会」など、「ことばと」掲載の表題作を含む5編を収録。

【目次】
愛の様式
冷たい丘
舞踏会
ひだまりの森
友情(浜大津アーカスにて)

【著者】
佐川恭一
滋賀県生まれ。京都大学文学部卒業。『踊る阿呆』で第二回阿波しらさぎ文学賞受賞。著書(電子書籍含む)に『サークルクラッシャー麻紀』『受賞第一作』『無能男』『ダムヤーク』などがある。

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舞踏会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現代に現れた太宰治。

    拗らせた自意識。
    出口のない煩悶。
    人に言えぬ苦しみ。

    今どき流行らない、かと言って、いつかの時代ならポピュラーであったということもない、ひた隠しに隠したい思いを、思うさまぶちまける。

    素晴らしい。

    「この舞踏会から逃げ出すことはできない。出口はない。ダンスの優れた者だ

    0
    2023年02月16日

    Posted by ブクログ

    どれだけ、ネガティブな感情を吐き出しても辟易しないのが不思議です。
    これは根っこの部分での作者への信用の成せる技でしょう。可愛い女性からの承認はこの世界を生き抜く為の最強の鎧であるのですね笑 

    0
    2022年11月06日

    Posted by ブクログ

    佐川恭一『舞踏会』(書肆侃侃房、2021年)は短編小説集。「愛の様式」は独白で成り立つ作品。マシンガンのように独白が続く。独白から構成される小説と言えば思索に沈んで物語が進まないパターンを連想するが、そうではない。視点人物は話し下手とされるが、独白ではお喋りである。話好きの女性というイメージを抱く。

    0
    2021年06月12日

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