でえれえ、やっちもねえ

でえれえ、やっちもねえ

660円 (税込)

3pt

3.1

コレラが大流行する明治の岡山で、家族を喪った少女・ノリ。
ある日、日清戦争に出征しているはずの恋人と再会し、契りを交わすが、それは恋人の姿をした別の何かだった。
そしてノリが生んだ異形の赤子は、やがて周囲に人知を超える怪異をもたらしはじめ……(「でえれえ、やっちもねえ」)。
江戸、明治、大正、昭和。異なる時代を舞台に繰り広げられる妖しく陰惨な4つの怪異譚。
あの『ぼっけえ、きょうてえ』の恐怖が蘇る。

...続きを読む

でえれえ、やっちもねえ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月18日

    「穴堀酒」がよかった。
    書簡体小説って面白いですよ。

    全体の話の面白さは「ぼっけえきょうてえ」には及ばないが、作り出されている雰囲気はこちらも抜群に良い。
    よくもこれだけ不快な空気を作れるものである。

    他にも岡山舞台の作品を書いてそうなのでまた読んでみたい

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    妾の女が霊媒師家業、ハレー彗星接近。あれ??これって「岡山女」でやりましたよね??
    あまりの既視感に再読かと勘違い。

    江戸、明治、大正、昭和。岡山縛りの4つの怪異譚。
    岡山弁は相変わらず怪談話と相性がいいとは感じます。

    穴掘酒(大正時代)
    刑期を終えた女が、愛しい男宛に書いた手紙の形式。
    この話...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月21日

    『ぼっけぇ、きょうてえ』と同じ世界観で展開される女たちの怖くて怪しい短編集。相変わらず読みやすい。13歳で神隠しに会い、70歳で戻ってきたヨシ婆さんのお話が好きだ。これだけは人間の闇をあまり感じない。ハレー彗星や神隠しとあわせてファンタジックなムードがある。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月04日

     じっとりとした

    陰惨な暗さがあります

    どれも 悪夢のような

    暗く哀しい話です



    怖さは ぼっけえ~のほうが

    どぎつい怖さがありましたね

    完成度も 高いです

    でも これはこれで

    やっぱり独特の 気持ち悪さは

    さすが 岩井先生だな と



    「穴掘酒」の男の手紙が

    女をはめる気ま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月15日

    「ぼっけえ、きょうてえ」の続編らしかったが、どんな内容だったか思い出せず。それはそれとして面白かった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年06月08日

    以下、チラシの裏。
    岩井志麻子を数作、集中的に読んだのは2017年。
    その後は深追いすることなく、豹柄タイツでハッスルする姿やワイドショーで発言が炎上したりする様を、ネット記事で見知っていたが、実は心の奥底で、結構尊敬していた。
    その根拠を思い出すと、2014年大晦日から2015年元日にかけて放送さ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年05月02日

    ある男のせいで獄中に放り込まれてしまった女。しかし、女は男を恨むことなく、慕い続け牢の中で男に向けた書をしたため続けていた。やがて、恩赦のおかげで出所できた女は、同じように男に向けて手紙を書き続ける。男を想う一途な心を込めながら……。

    ***

    前回絶賛した、「ぼっけえ、きょうてえ」の正式な後継作...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年09月28日

    岩井志麻子の明治から昭和初期を舞台にした貧困と土俗の信仰、迷信、伝説が入り交じった郷愁的で恐ろしい作品群、つまり「岡山モノ」の起源にして頂点「ぼっけぇ、きょうてぇ」の正統な続編ということで期待した一冊。
    結果からすると「ぼっけぇ、きょうてぇ」の続編と名乗るには少々足りないながらも「穴堀酒」のようなト...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年06月23日

    岡山の田舎の闇再び。
    『ぼっけえ、きょうてえ』より艶めかしさは少し薄まった印象だけど、作中の「ハレー彗星なんぞ、きょうてえものじゃあないで。ほんまにきょうてえものは、飢えじゃ。病気じゃ。戦争じゃ。そいから、人の心の中にあるものじゃ」を存分に体感できる。
    一話目の「穴堀酒」は元女囚の書簡という形で話が...続きを読む

    0

でえれえ、やっちもねえ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川ホラー文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

岩井志麻子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す