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老いや死、破滅や終焉など、その予兆を感じさせつつ、なだれゆく散文的崩壊の危機に抗いながらその瀬戸際で紡ぎだすポリフォニックな抒情。2006年度萩原朔太郎賞受賞以後の到達点。
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Posted by ブクログ
僕が住んでいるのは四丁目だ 四丁目の夕日は凡庸で 三丁目ほど懐かしくはない でも、三丁目より赤いと評判だ 一丁目の夕日は悲しくなるほど澄んでいるといい 二丁目の夕日は少し濁っていて神秘的だと 三丁目は懐かしく 四丁目はまあまあ赤い でも、ここまでが夕日の限界なのだ 五丁目から急に暗くなる 倉庫街周辺...続きを読むになる そして、五丁目の夕日にはガンマンが隠れている 六丁目の夕日には病気の横綱が隠れていて 七丁目の夕日に亀田少年が泣いている ここまでがギリギリ 八丁目からはもっと陰惨になる 埋立地になる 小学生が車に轢かれている八丁目の夕日 ベランダから中学生が降ってくる九丁目の夕日 その先が海 だから、高校生の恋人たちは海の夕日を見に行くのだ 命懸けで見に行きたいのだ そこに詩があるように思うからだ
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