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(章立て) 第一章 工作員たちの「濡れ仕事」 第二章 ロシアのプレーブック 第三章 黒いカネの奔流 第四章 デマ拡散部隊の暗躍 第五章 プロパガンダの論理 第六章 サイバー攻撃の現場 第七章 コロナ後の世界
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Posted by ブクログ
国内外を問わない暗殺、買収からサイバー戦、プロパガンダまでやるロシアの手法だが、ロシア自体の行き着く先は中国のジュニアパートナーなのか? そして、それらの手法は中国の超限戦とも重なる。
日経新聞記者によるロシアが実施するハイブリッド戦を自身の取材を踏まえて解説した本。ロシアが暗殺、デマ拡散、ハッカー攻撃を実施していることは知識として知っていたものの、この攻撃によって被害を受けた人々の話はとても心にくるものがあった。 本書を読んで、ロシアが実施するハイブリッド戦はまさに使用できる手...続きを読む段をすべて駆使して対象国の脆弱性を攻撃する戦術であることがわかる。フィンランドへの移民を通した圧力、イギリスでの資金洗浄、カネを用いた仲間の形成についてはよく知らなかったので、とても参考になった。 ロシアの言説には、若干納得のいくような話も多く、中立的であろうとしてロシアの行動を批判しないということこそがロシアの術中にハマっていることを認識した。
ベテラン新聞記者によるロシア第五列取材の記録といえば良いだろうか。 第五列とは古色蒼然だが、適切な言葉を思いつかない。要するに暗殺・資金洗浄と運用・プロパガンダ・サイバー戦など、著者が長年取材してきたロシアの事案を紹介している。 ロシアだけなら正面装備でもはや米国に太刀打ちできないが故の悪あがきで済...続きを読むむかもしれないが、最後の章にあるように人民中国が学んで使ってくるとなると話が違ってくる。 世界情勢や地政学的興味のある向きにはお勧めする。
ロシアの近年の情報工作について、著者のモスクワでの取材を元に描く。彼の国が如何に露骨に情報工作を行なっているか、その実態が良く分かる。 ただ、ここ最近他にも記者が書いた本を読んで思ったが、どれも個々のインタビューがバラバラに紹介されていて、記者は職業柄全体を整理して伝えるのは苦手なのだろうか。本書も...続きを読むもう少し上手くまとめて筋道立てることが出来たように思えた。
ロシアのインテリジェンスに関して、興味深い切り口でした。著者の方は反トランプでロシアゲートありきな感じですが、、ここ最近のあまりに雑な中国共産党のやり口にメン食らってる感じもみて取れました。今後、同じスタンスで中国共産党に切り込めるかどうか、が試金石ですかね。。
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