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妻と娘と幸福な生活を送っていた財前彰太の暮らしに不穏が兆す。世間を騒がす女性拉致事件の手口――被害者の衣服や髪などを家族に送り付けて楽しむ――が、十八年前、探偵事務所に勤めていた時に捜査依頼を受けた拉致監禁犯のやり口と瓜二つだったのだ。当時、妊娠中の妻と結婚するため金が必要だった彰太は、伯父の会社を乗っ取るため、依頼人に伯父が犯人だと嘘の報告をした――。あの時の真犯人が再び動き出したのか!?
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Posted by ブクログ
圧巻、言葉がない。何というか、もの凄い作品を読んだというより「読まされた」ことに圧倒されている。 行間はぎちぎちのミステリで充たされているのに、すべてを見渡し終えると、入念かつ綿密に構成=計画され、あらゆるジャンルを跨いで描かれた作品であることに度肝を抜かれた。 読み進めながら、ずいぶん大風呂敷を広...続きを読むげているなと感じていたが、全ての伏線が一本の糸を撚り合げるように回収され、作者の胆力と力量に驚愕する。 必読の書!
因果応報、しかも自分がやったことの報いが、自分に直接ではなく愛するものに災いが降りかかるという形でやって来たらーー。てんでばらばらだと思ったものが見事に繋がっていって、最後まで一気に読んだ。面白かった。 今度WOWOWでドラマ化するというので楽しみ。
仕事にも家庭にも恵まれ、勝者として人生を謳歌する主人公。しかしふとしたことからその幸せが崩れ始め、どんどん奈落の底へと突き落とされるような事態が起きていきます。これはかつて彼が犯し、いまだ暴かれていない罪の因果が巡ってきたものなのか。緻密な構成と息詰まる展開から目を離せないミステリ。 世間を騒がせる...続きを読む「肌身フェチの殺人者」と二十年以上前に起こっていたかもしれない事件との繋がりがメインの謎かと思いきや。それ以外にも次々と繰り出される新たな事件と謎に翻弄され、しかもそれがラストであまりに見事に繋がってしまったことに驚愕させられました。最初から最後まで、すべて集約されたひとつの物語。まさしく因果というものを感じさせられます。 一応最終的には後味の悪い物語ではないのだけれど。途中はとにかくつらい。主人公がかつて卑劣な罪を犯したとはいえ、現在はそれなりに好感を持てる人物になっているだけに、もうこれ以上可哀そうな目に遭わせないでやって、という気になりました。もう誰を信じていいのだか。真相って、知らないままのほうが幸せなのかもなあ。
誰にでも秘密があり、心の奥底に昏い部分を潜ませている。 それは親子や夫婦の間でも同じで、近い関係だからこそ隠さねばならない部分でもある。 健全に育っていたはずの娘の突然の豹変、世間を騒がす女性拉致事件、自身が企んだにも関わらず正体不明の殺人犯、複数の要素が絡み合いながら物語は展開して行くが、徐々に...続きを読むパズルのピースが埋められ、ラストで綺麗に収まる。 自分の予想の上を行く悪意ある者達、正義・善意の言葉を盾にして歪んだ復讐を成し、承認欲求を満たす者、己の欲の為に悪を企だてる者、人間の愚かさが強烈に迫る。 悪の集大成作品。
なんともざわざわする読後感。今ちょうど、WOWOWで放送されているドラマの原作。読んでみようと思ったのは、ドラマの中で主人公たる男があまりにも簡単に社長を務める会社を乗っ取られそうになってたから。余程のぼんくらでなければあり得ない設定で、原作でもそんな杜撰な設定なのかを知りたかった。だって、株式会社...続きを読むを乗っ取るなら充分な比率の持ち株が必要で、単に取締役会の多数決で決まるはずはないからだ。しかも社長は創業者であり充分な資本金もあったはずの設定なので、持ち株比率が低いはずがない。そうでないとしたら、余程のぼんくらでというわけだ。作品はミステリーであって経済小説ではないとしても、あまりにも杜撰でご都合主義的ではいただけない。原作では一応株保有率への言及はあったが、おざなりで、納得できるものではなかった。ミステリー部分はなかなか斬新な仕立てであるだけに残念な感じ。
宇佐美さんの本3冊目。 そして、3冊ともはずれなし。 たくさんの伏線や細い糸が最後きれいに繋がって、いろんな謎がスルスルと解けていくようで爽快。 登場人物全てに表の顔と裏の顔があり、意図して秘密の顔を持った人、意図せず持った人もいて嫌悪と同情が入り乱れ。 7月からWOWWOWでのドラマ化。タイム...続きを読むリー。見ないけど。 読み終わって、ドラマのキャストを見てニマニマ。 若院がV6の三宅くん。ほほーなるほど。大黒様の財前直見は綺麗すぎて微妙だな。
「愚者の毒」と同じ作者だったので。 綱渡りというほどではないが、 両脇が崖の細い道を歩いているぐらいの危うさはある。 誰かに感情移入しないように。 描かれている人物像を信じないように。 ひたひたと迫ってくる災いから目を背けないように。 読み方にコツがあると言っては大げさだろうか。 大逆転、という...続きを読むような転回点は無いのに、 少しづつ少しづつ変わっていく人生が、 堕ちている気がしないのは、 主人公が自分の大切にしている者を見失っていないからか。 結局、自分も感情移入してしまっている その娘が自分を取り戻している結末が良かった。 いくら有能なサポートと相続した財産があったといっても、 たいして経験もないのに会社経営に成功するのはちょっと無理がある気もするが、 家政婦のその後に途中で気がつかせてくれた作者の手腕は素晴らしい。 ダークファンタジーも面白いけど、純粋なミステリーも面白い。
2/3ぐらいまでは、長くて途中でプロットも読めてしまいあんまり面白くない中途半端な話だなあと思っていたのが、残り1/3でガラッと印象が変わり、読みが浅かったことを痛感。全体にまとまっていてプロットの破綻もなく十分面白かった。が、やはり途中は長過ぎる。50頁ぐらいバッサリ切ったらもっとシャープな仕上が...続きを読むりになると思う。
人の正義はそれぞれで、それこそどれだけ他人に迷惑をかけても守りたいものがあれば一歩踏み出してしまうかも。その一歩が行き過ぎた人、中途半端だったためにものすごく悩む人、色々出てくる話だった。自分を駄馬に例えた娘さんがこの先明るい未来を歩んでいけそうな終わりかたにはホッとした。
最初、なかなか入り込めなくて先に進まなかったけれど、中盤からはハラハラしておもしろかった。 みんなそれぞれ秘密を持っているだろうけれど、なんだか人間不信になってしまいそうなほど秘密がありすぎ笑
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