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洗練された品々が並ぶ日本橋十軒店の雛市。上野・寛永寺の清水堂から眺める桜と不忍池。屋根船に乗って、深川洲崎の潮干狩り。水道橋の名店・森山のうなぎに舌鼓……。現代から文政の江戸へ転時した洋介と、辰巳芸者いな吉が、春から初夏にかけての江戸を巡り歩く。好評「大江戸シリーズ」第7弾! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
石川英輔 著、大江戸シリーズ№7「大江戸妖美伝」、2006.2刊行、2009.3文庫化。「大江戸神仙伝」7年後「大江戸仙境録」、それから「大江戸遊仙記」、「大江戸仙界紀」、「大江戸仙女暦」、1996年奥様の美知子様が亡くなられ筆があまり進まないなか「大江戸仙花暦」を書きあげられ、そして、読者の期待に...続きを読む応えて、その3年余後「大江戸妖美伝」が完成しました。本作品は、主人公の速見洋介、東京の流子のもとより、江戸のいな吉の世界での時間が殆どです。文庫版のあとがき(2009.2)で第8作に向けて努力中と。待ってます!
第七巻 久しぶりと思っていたが途中から以前読んでいることにきずく 今回は速見洋介と芸者いな吉との江戸での名所廻りと大名との付き合い 面白くは読めるし、全体としてうらやましい話である
第1作から読んでいますが、少しづつ江戸文化の再評価・現代文明批判が多くなってきました。 でもやはり面白いシリーズです。 村上もとかの「JIN」は本シリーズにインスパイアされたのかな? オススメ度は★★★★4つです。
このシリーズの7巻目。小説なのだが、筆者が主人公の速水洋介に自分を投影して、愛してやまない江戸(特に文政年間)を語っているという感じ。 あとがきによれば、第1作は著者自身45歳のとき。正に主人公の年代。 7巻目(文庫)を出版した現在は75歳。歳を経てますます江戸への憧れ、思いが強くなっているようだ。...続きを読む 著者の妄想が江戸の街を縦横無尽に駆け回る(笑) 実は私、2〜6巻を読んでいないのですが、十分、問題なく楽しめた。 1巻では速水洋介は現代と江戸を転時するのだが、現代にいるときには、江戸の速水は不在で、 もちろん江戸へ行ってる時は、現代にはいないのだ。 で、途中どういう経緯があったか(読んでいないので)わからないのだけど、 7巻では、「どうやらどちらにも肉体があり、精神だけが行き来するようだ」と、ますます存分に江戸を楽しめることになってきた。 未読の2〜6巻をも読もうかなあという気になっている。 (読まなかったのは、単に1巻を紹介してくれた人が、直後に7巻を貸してくれたというだけの理由です)
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