花や散るらん

花や散るらん

649円 (税込)

3pt

京の郊外に居を構え静かに暮らしていた雨宮蔵人と咲弥だったが、将軍綱吉の生母桂昌院の叙任のため、上京してきた吉良上野介と関わり、幕府と朝廷の暗闘に巻き込まれてしまう。そして2人は良き相棒である片腕の僧、清厳とともに江戸におもむき、赤穂・浅野家の吉良邸討ち入りを目の当たりにする事となるのだが。2人の運命は如何に……。『いのちなりけり』で歴史小説界に新たな地平を切り開いた作者が、名コンビを再び登場させた! 葉室麟の野心作。

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花や散るらん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月10日

    雨宮蔵人と咲弥の生き方を通して忠臣蔵を描くという珍しい構成です。
    今でも桜や紅葉の名所として美しい姿を残している六義園ですが、綱吉と柳沢吉保が出てくるとどんな作品でも薄汚く感じてしまいますね。
    それはさておき葉室氏が描く武士道は本書でも健在で、忠臣蔵でさえ単なる主君の汚名を晴らすだけの忠義物語に留ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月23日

    雨宮蔵人と咲弥夫妻に、いつの間にか香也という娘がっ。

    話に、徳川綱吉と吉良上野介が出てくると、これは忠臣蔵か?というわけで、京の郊外に静かに住んでいた夫妻も巻き込まれていきます。

    巻き込まれていても、お互いがお互いを思い、何があってもぶれない夫婦に感動です。

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    Posted by ブクログ 2022年10月23日

    いい。
    忠臣蔵を題材としている。
    敵も味方もいい。儚い美しさを貫いている。
    だが、それは脇役で夫婦・親子の愛を描いているのだ。

    いかにせん都の春も惜しけれど慣れし東の花や散るらん

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    Posted by ブクログ 2021年07月21日

    傑作です。西に東に物凄い勢いで物語が動いていきます。忠臣蔵の物語を背景にしつつ、数多くの登場人物が動きます。有名な史実や歴史上の人物を背景にした葉室作品は初めてでした。解説で島内さんが書かれていましたが、(ある意味で)醜い人々が、蔵人と咲弥(という鏡)に接することによって、自分の本当の姿を見つけてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月18日

    多くのキャストが多彩な色を放ちながら、奥深き"忠臣蔵"ストーリーを見事なラストへ向かわせる。主人公夫婦もさながら、展開を引き締める香也ちゃんが天晴れ!。解説も素晴らしい♪。

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    Posted by ブクログ 2024年01月27日

    子供の頃、年末年始になると必ず放送されていた時代物でした。少し懐かしさを感じながら読み進めましたが、この目線は新鮮でした。

    武家と貴族、色々な思惑が絡まり合う様子は現在の思考ではややこしい限りですが、各々の四季を愛でる姿は感性の豊かさを感じさせます。

    いかにせん都の春も惜しけれど馴れし東の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月02日

    忠臣蔵を表舞台にした構成の物語、雨宮蔵人と咲弥と娘の香也の親子の情景が浮かぶようだった。宿敵である神尾与左衛門も憎めない人柄だった。スピード感も読み応えも十分だったがどこまでが史実でどこがフィクションか分からくなった。12月14日が討ち入りの日、この時期に読んで良かった。

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    Posted by ブクログ 2019年02月10日

    「いのちなりけり」の続編
    今度は忠臣蔵に絡めてのストーリ展開です。
    前作よりも知っている登場人物が多いせいか、少しは読みやすかった(笑)

    テーマはやはり「いのち」「いきざま」そして「人間の情」
    どのようにいのちの花を咲かせ、どの様に生き、散らせるか?
    悪人のように思われる吉良上野介や神尾与右衛門も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月04日

    続編だという事を知らずに読んでしまった本書。

    幕府と朝廷の暗闘に巻き込まれてしまう、主人公・雨宮蔵人とその妻子。果てには、あの赤穂浪士の討ち入りにも関わる事になってくるという、興味深い展開です。
    “この世で最も美しいのは人への想いかもしれない”という、羽倉斎の台詞にもあるように、話の至るところに垣...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月19日

    『虚構と真実もまた不二である』と解説にある通り、史実とオリジナルを上手く織り交ぜ、忠臣蔵好きでもそうでなくても楽しめる。吉良と柳沢の野心や大奥の女達の妬み、蔵人達の情愛、武士の義など様々な角度から人間の心を描いた作品。一番好きな忠臣蔵、『元禄繚乱』と通ずるところがある。

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