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神聖同盟(リガ・サントゥレアール)に12人しかいない、憧れの"神巫(ドミナス)"に任命された少女ヴァレリア。しかしその美しい肌に刻まれた"魔紋(ヒエラティカ)"を委ねる紋章官(ヒエラ・グラフィコス)は、よりにもよって男、かつ超性格の悪い少年ディミタールだった。純潔の肌を男にさらす乙女心と、各々の立場から対立してしまう二人だが、そんな彼らに初仕事となる任務が与えられる。それが"贖いの主"たる神、レドゥントラを巡る壮絶な争いへ続くとも知らず……。妖艶な"紋章魔法(ヒエラ・マレフィカ)"が世界を彩るファンタジーアクション!
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Posted by ブクログ
“「これはこれはヴァレリアさま、お目にかかれて光栄ですぅ!」
「あ、はぁ……」
「わたくし、王国軍第三工廠技師長キケ・アルビオールの姪で、ベッチーナ・アルビオールと申します〜。今回、ヴァレリアさまの従者として任務に同行させていただくことになりました!どうぞよろしくお願いいたしますう!」
「た、確かに女性の従者をってお願いはしたけど、あ、あなたがそうなの……?」
「はい!身の回りの雑用から護衛まで、すべてこのベッチーナにお任せください!」
「あなた……ホントに女の子なの?」
ヴァレリアが疑わしげに尋ねると、ベッチーナは地団太を踏んで憤慨した。
「どうしてみなさんそんなこというんですかあ!誰がどう見ても女の子、ぴちぴちの十三歳ですよう!ほらほら、この声で判るでしょう!?」
「ぴちぴちかどうかはともかく、あの変人技師長の姪っ子って話は本当だ。馬鹿力もあるし、ポーターくらいにはなるだろ」
ディミタールは横から口をはさみ、もう一枚のマントをベッチーナに引っかぶせた。”[P.62]
表紙のデザインに惹かれて。
あまり読んだことない雰囲気。
ベッチーナちゃんの素顔早く早く。
“「これだけ出血すれば、倒れるのが、ふつうだ……」
「い、いまさら何いってるのよ?信じられないし!無責任!」
「おれがここで死ぬのはかまわんが、おまえに死なれるのはまずい。だから、どうにか逃げられるように、最低限の魔法が使えるようにしたんだろうが……いいから、早くガチャピンクと合流して、逃げろーー」
「あっ、あなただけ置いていけないでしょ!?」
「そうするのが、おまえの義務だ……」
「あなた……おっ、おかしいんじゃないの!?」
ふたたび気に寄りかかったディミタールの襟首を摑み——そこもすでに血で濡れているみたいだった——ヴァレリアはいった。
「どうしてそこまでするわけ?気に食わないんでしょ、わたしのことが?」
「それとこれとは、別の問題だ」
ディミタールの口から弱々しくもれる吐息が血なまぐさい。
「理屈ではそうかもしれないけれど、実際にはそうはいかないのが人間でしょ!?」
「綺麗ごとをいっていないでさっさと逃げろ。……おまえだって、おれのことが大っ嫌いなんだろ……?」
「……っ」
死にぞこないの少年に屁理屈でやり返され、ヴァレリアは絶句した。”[P.220]
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