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私たちが日常何気なく使っていることばの中には、なんと多くの漢語があることでしょう。この本では勉強、希望、宇宙などの熟語から、一衣帯水、紅一点のような成語まで、現代日本語のなかに生きている漢語の出典をたずね、はば広いことばの理解への手かがりを探ります。国語や漢文の学習に役立ち、日々の言語生活を豊かにする一冊。
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Posted by ブクログ
勉強、落第、浪人、因縁、先生、首相、文化などの言葉が、いかに中国の漢語から遠く離れて日本語として独自の意味をもつようになったのか、説明は子供向けであるだけに大変分り易いです。「相」の字が「木偏」ではなく、「目偏」だという理由が全く新鮮でした。確かに「相」は木ではないですし、意味合いも木には全く関係が...続きを読むないですね。106白川静「漢字百話」中公新書11/20/06国語「眞」の恐ろしい元意。李白・杜甫・白楽天らの使った漢字の数が約4500文字であるなど。著者の本はおどろおどろしい宗教・呪術の説明が続くのは苦手ではありますが、後半はそういったことから離れて、日本における漢字の問題を取上げているので、後半は読みやすかったです。万葉時代の「思う」「想う」「念う」「懐う」などの意味の違いは微妙なニュアンスを使い分けていたわけで、そういったきめ細かさが失われていくのは、人の心にも影響していくように思います。
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