さもしい人間―正義をさがす哲学―
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さもしい人間―正義をさがす哲学―

660円 (税込)
462円 (税込) 5月2日まで

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3.8

現代人は「人類史上最もさもしい人々」かもしれない。次々現れる新しい機器、膨大な消費電力、捨てるほどの食料……その陰にある犠牲に目をつぶりながら、快楽を貪欲に追求し続けている。この「さもしさ」から私たちは逃れられないのか? アンパンマンが実現している正義を現実のものにはできないのか? 政治哲学の大きな問題について、ユーモアを交えた低空飛行の視点で考える。あえて「青臭い議論」に挑んだ意欲作。

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さもしい人間―正義をさがす哲学― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年09月19日

    世の中は「さもしさ」に溢れている。

    現代社会のひずみ、不条理、不公正を「さもしさ」という言葉に収斂させ、あぶりだし、その解決を提起する政治哲学書。「政治哲学」などと言うとお堅い印象を持ちますが、そこは著者持ち前のユーモアが遺憾なく発揮され、ご本人曰く「低空飛行」な分かりやすい説明でまとめられていま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月12日

    人間の「さもしさ」とはどういうことだろう。
      国語の意味としては、欲深く心がいやしい、あさましいことだと。
      数年前に起きた中国製毒入りギョウザ事件、この犯人は貧しい農村からの出稼ぎだったようだ。今やGDP世界第二位の中国だが、その貧富の差は日本とは比べものにならないほど激しく、かの出稼ぎ犯人も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月03日

    現代人は市場社会に身を置かざるを得ない。そんな中、日々の暮らしでなんとなくもやもやした気持ちを引きずりながら生きている。
    社会の不正義、理不尽な出来事に対し、なんとなく「さもしい」気持ちに襲われてしまう。
    その「さもしさ」を解消する方法論について哲学を補助線に平明な言葉で著し、著者の主張をさりげなく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月28日

    「さもしさ」をキーワードに、弱者を食い物にしない社会をどう作るかを考えた本。
    筆者は弱者が最低限守られる制度を作ることで達成しようと考えている。
    社会の不平等を嘆いてばかりいたり、既得権を攻撃してばかりでは社会は何も変わらない。その通り。
    論旨は明快。とても読みやすい。

    筆者、伊藤さんの自虐ネタが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月22日

    筆者も最初に述べているように、青臭い本でした。こういう本、好きです。
    ゆっくり、丁寧に、正義について考察を語っていく。
    正義は制度で実現される。ルールを守る限りにおいて、私的な欲望追求が許される。他人を自分に置き換える、私憤から公憤へ。けっこう印象深い記述が多かったな。
    読み進めていくうちに自虐がち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    さもしさとは自分の利益を分をわきまえず貪る行為であり自分の持っている卑しい気持ちを恥じた。
    公共で使われる税金が貧富の差を無くして誰もが平等に挑戦できる建設的なものなっていくことを願うばかりである。
    最低限のインフラを整えてから自由に競争できる世の中が理想であると感じた。

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    Posted by ブクログ 2020年06月15日

    「さもしい」という表現やそれを使う態度そのものにもやもやする。議論そのものはおかしいところはない。シンプルにうまいこと紹介している。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年04月03日

    【「ニンビー」(not in my back yard)】p16
    原発、ゴミ処理場、産廃施設、葬儀場、軍事施設などの「迷惑施設」などの必要性をほとんどの人は認めるが、自分の家の近くには来てほしくないと思う。

    【正しさの基準】p62
    古代ローマの法をまとめあげたウルピアヌス「万人それぞれにふさわしい...続きを読む

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