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Posted by ブクログ
乙武洋匡さんの小説『だいじょうぶ3組』の続編の『ありがとう3組』。6年生となった児童たちと赤尾先生の絆を描いた心温まる作品。
6年生になり転校してきた発達障害の男の子泰示くんがクラスをかき乱します。
この作品は2012年ぐらいの本ですので、今ほど学校現場にも発達障害の理解がなかったかもしれません。もちろん当時も発達障害に関しては色々な情報が出回りだしていたとは思います。
赤尾先生は手足がありません。ハンディキャップのある先生ですから、できないことがたくさんあります。でもそれ以上にしてあげられることもあるんですね。
学校というところはどういった場所なのでしょうか。誰しもが安心して、楽しく通える場であることが第一だと思います。かと言ってそれを乱すような出来事があったとしてもそれは未熟な精神から仕方のない事かもしれません。
本文中にもありましたが、教育とは『教え』、『育む』ものなのです。この『育む』という部分がこれからの教育に求められる部分ではないでしょうか。教育は今まで『教える』ということにばかり重点が置かれて来ました。それが必ずしも悪いことだとは言えません。実際にそのおかげで日本は戦後から復興してきたのですから。でもいつまでもその成功体験に引きずられている現実からは卒業すべきです。
赤尾先生のように特殊な事情を抱えた人たちばかりが教員ではありません。でも一人ひとり違ったアプローチの仕方があるはずです。
教員の働き方問題やブラック部活動、不祥事など様々な問題を抱える教育界ですが、一番に考えられるべきは子どもたちの未来です。赤尾先生のような教育者があふれますように・・・
Posted by ブクログ
赤尾先生と6年3組の一年。本当に感動しました。ずっと積ん読していたのですが、後半一気読み。涙が止まりませんでした。
自分の子供たちと重ねてしまうからか、度重なる事件に共感しましたし、解決の糸口を提示して貰えたようなところもありました。
昨今、子供を巡る様々な問題がとりだたされています。何処に原因があるのか、もっと冷静に見つめなければならないし、親も教育現場も、地域社会も、色々な角度から支援ないし問題解決に当たらなければならないのだなと痛感。
子供は多感だし、日々成長しています。
私たち大人も、彼ら同様、成長していかなければ。そんな、前向きな気持ちにさせてくれる一冊でした。面白かった!
Posted by ブクログ
印象に残ったこと。
①とりあえずやってみる。やってみなくちゃわからない。
やる前にゴチャゴチャ考えると、なにもしないで終わりがち……。
②ほんとに言いたいことを言えないことが多い。
なにが言いたいか、自分でもわからないことも多い。
だよな〜。
③親というものは子どもに期待するし心配する。それは自然な感情だけど、それが子どもへの干渉になってしまうと、「いかに子どもにとって迷惑であるか」。
干渉という霧がかかると、親が子どもに抱いている愛情が見えなくなってしまう。
子どもは「愛されてない」「生まれてきちゃいけなかったんじゃないか」「生きててイイノか」って本気で悩む。
愛してる、大事だよ、って時々でもいいから伝えてくれないといつの間にか「愛ゆえの」大きな溝ができちゃうよ……。
Posted by ブクログ
両手足のない先生・赤尾先生と3組の子どもたちとの日々を描いた『だいじょうぶ3組』の続編。
5年生だった子どもたちが6年生に進級し、赤尾先生は(介助員の白石先生も含めて)相変わらず担任に。
そんななか、3組に転入生の泰示がやってくる。初日から、自分の感情をコントロールできずに暴れて教室を飛び出す泰示には発達障害の疑いがあった…。
面白かった。6年生になった子どもたちは、小学校最後の運動会や合唱コンクールや宿泊学習などの行事や、それぞれの進路に悩むなかで少しずつ成長していく。また、赤尾先生も子どもたちとのそんな日々のなかで少しずつ教師として成長していく。
読みごたえがあったのは、転入生・泰示と子どもたちとの関わりだった。昨年度からの赤尾先生との関わりを通して子どもたちは"障害者"に対しての理解を深めてきた。しかし、12歳の子どもということもあってか、見て分かる"身体障害"をもつ赤尾先生の出来ないことは受け入れられても、見て分からない(一見自分たちと変わらないようにみえる)"発達障害"をもつクラスメイトの出来ないこと苦手なことはなかなか受け入れられないのだと考えさせられた。
また、子どもたちだけでなく赤尾先生も発達障害の疑いのある泰示への指導を通して教師として成長していくのも見応えがあった。
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