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Posted by ブクログ
ファンタジーで冒険もの。ライトノベルの王道だ。舞台や設定がしっかりしていて、デビュー作のわりに安心して読むことができた。
最初は表紙を見て男二人の冒険物語かと思った(笑)。でも、金色の髪の子は少女だ。かといって恋愛ものではない。おかげで全体的に読みやすかった。
久々にファンタジーを読んだ。ジンとかイフリートとかシャイターンとか…魔法系が出てくるが、そんなに苦を感じなかった。それらの説明がきちんとあり、理解できたからだ。感覚的にはRPGに似ている。砂漠という馴染みの無い舞台も情景描写がわかりやすく、焼けるような熱さやサラサラの砂漠、瑞々しいオアシスを感じることができた。
後半に描かれたカヴルの裏の歴史を知らされるという衝撃的展開や主人公ラビサとジゼットのそれぞれの苦悩など、物語の起伏もはっきりとあり、読み応えがあったと思う。ラビサが最後に下した決断にも自然で無理な感じがなかったので、共感できた。
最後の方でジゼットと砂嵐旅団の頭領カヤルの対決があったが、個々のキャラ設定が曖昧だったため、シーン自体は悪くないのに、それぞれの感情描写をサラッと終えた薄っぺらなシーンになってしまった。あそこはもっとページを割いて重いものになるべきだったと思う。また、あそこに行き着いて初めてカヤルとセウトの良い人間臭さが出てきたのに、セウトなんか全体的にはちょっとしか出ていない。正義が勝つというのは王道というか当たり前で、それはそれでいいが、悪の方ももっと描写すれば物語に厚みができたと思う。
続編が出るならば、キャラの厚みをもっと持たせてほしい。他が緻密で詳細な完成度の高い印象を受けたので、余計に足りない部分が目立って、もったいなかった。しかし、そこが補足されれば、かなり次回は期待できそうだ。ぜひ主人公二人の今後を描いてほしい。
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