塩狩峠

塩狩峠

935円 (税込)

4pt

結納のため、札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車は、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、生きることの意味を問う長編小説。

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塩狩峠 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白いとか面白くないとかじゃなく、「読んで良かった」と思える作品。誇張でもなんでもなく、死ぬまでに読めて良かった、出会えて良かったと思える作品でした。

    時代背景が、家父長制の色濃く残る明治だったり、キリスト教の話が全体を貫いているので、馴染みがない人にはやや理解し難い部分もあるかもしれないですが、

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    再読。ン十年ぶり。カトリック女子大に通っていたころ、三浦綾子さんにはまってよく読んだ。
    すっかり日焼けした、小さな文字の文庫本の奥付には平成2年とある。
    実話をもとに書かれた小説であるが、まあ、そんなことはどうでもよい。とにかく純粋な主人公永野信夫という人とその人生にひきこまれる。
    明治の時代、不治

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    人はなんのために生きるのか。生と死、そして宗教観を考えさせられた作品。宗教的な部分については、いろいろな考え方があるだろう。私はキリスト教ではないので、完全に共感できたわけではないが、こういう考えもあるんだと勉強になった。否定も肯定もしながら読み勧めた。読めて良かった。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    高三の時担任から勧められたのがキッカケで読んだ本。久しぶりに再読。一番好きな小説かも。めっちゃ悲しくなるけど。
    18歳の俺よりも29歳の俺の方が思うことはやや多かった気がするけど、芯にある感情は全く同じだったと思う。終盤の主人公のような人間になりたいって強く思う、キリスト教への信仰関係なく。やっぱ筋

    0
    2025年06月16日

    Posted by ブクログ

    最後は衝撃とともに胸を打たれました。
    幼少期からの主人公の心情の変化、成長が丁寧に描かれていて、登場人物が優しい心の持ち主ばかりなので読んでいて心地良かった。
    主人公は実在された人物の原型で、著者が創りあげた人格として描かれています。あとがきにある実在の人物のエピソードも読み応えがありました。
    どう

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    宗教物は苦手で、読むのに時間がかかった。信仰とは関係なく、人のために犠牲になれるのはすごいなと涙した。

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    ラストが悲しすぎました。
    時代背景から異国の宗教が
    煙たがられていた頃に
    主人公の生い立ち、
    環境(母親がキリスト教信者)
    少年から成人した大人に
    なるまでの心の葛藤が
    繊細に描かれていました。
    偉大だと思っていた父親にも
    心に抱えていたものがあり
    本人も自問自答しながら
    大人になり、無宗教の自分に

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    心打たれる名作だと思います。崇高な生き方を見ました。
    ただ、この作品のテーマが「キリスト教的自己犠牲」に則ったものと感じてしまった場合、キリスト教への過度な評価に繋がる恐れがあるため、自分自身の「軸」が定まっていないタイミング(その時々の心持ちやあまりに若い世代)がお読みになる場合はある程度の距離感

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    最後のあの事故があまりにあっさりと終わってしまって、それだからこそ尚、あの一瞬で自分を犠牲になどと考えて行動する信夫を尊敬する。
    最初からずっとキリスト教の教えを信夫がどう受け取るか書かれているけど、無宗教の私でも非常に胸打たれる教えがキリスト教にはあるのだなと、楽しく読ませて頂きました。

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    祖母、父を子供時代にあっけなく亡くして、生と死に向き合いだす。

    尊敬できる友人と出会い、影響を受け成長し、自分自身にも正直になっていく。
    執着せず、フットワークも軽く、変化していく。
    主人公の変化、成長していくさまの描き方がよかった。

    人の生き方、幸せとは、自分を満たすことだけではない。
    現代の

    0
    2025年10月01日

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