死刑と正義

死刑と正義

770円 (税込)

3pt

4.4

「ある日、家族が侵入者に殺害されたら」「社会の安全が揺らいだら」――。裁判員制度下、市民は正義の判断を下さなければならなくなった。何が死刑と無期懲役を分けるのか。その裁きを決める根拠とは。秋葉原通り魔事件、光市母子殺害事件、附属池田小児童殺傷事件などを手掛かりに、元裁判官が問いかける現代の罪と罰。(講談社現代新書)

...続きを読む

死刑と正義 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月16日

    死刑と正義、本書を読み終わった後には誰もが「死刑」の必要性について、脳が永久ループにでも入ったかの様に、停止しないメリーゴーラウンドの様にグルグルと、神経が動き回る様な感覚に陥る。そしてそこには正しい答えは存在せず、ただひたすらに考えるしかない思考の階段を登っているような状態だ。世の中には死刑を廃止...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年12月12日

    久しぶりに読み応えのある新書。著者の教養の深さには驚かされた。未だ世論の8割以上が支持している死刑について,結論は示すことなく,その判断に至る価値判断をそれぞれの死刑空間(事件の種類)について書いている。法律論ではなく,哲学の勉強といった感じ。

    0

    Posted by ブクログ 2019年02月23日

     裁判員裁判が行われるようになったことによって死刑のあり方が大きな変容を遂げた事実をふまえた死刑論である。
     専門家の裁判官のみで行われていた裁判では死刑の認定はいわばポイント制であったという。いくつかの要素を満たしたものが死刑とされた。そのため死刑と無期懲役との境界線は一般人の感覚からは理解しがた...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月16日

    未だに各方面が議題として挙げている『死刑』という制度について著者なりの見解を示したものです。

    死刑となり得る(なった)事件を幾つかピックアップし、事件の性質に基づいて細分化することで、『死刑』について多角的な視点を持って眺めることが出来るようになっています。

    事件のピックアップのみならず色んな哲...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年08月15日

    裁判員制度の中で、どのように向き合うべきかをケースに分けて説いてるので、なかなか分かりやすく且つ興味深く読むことができます。
    罰とは、正義とは、そして死刑とは。考えさせられる本でした。
    『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』を読んで思うところがあり、再読。
    物事には多...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年03月20日

    何を基準とし、死刑かそうでないかを分けるのだろう…それには、「正解」が、ない。裁判員制度導入により、私たち一人ひとりがその都度考えていく。

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月26日

    (少なくとも現在の日弁連では)あまり議論されていない視点から死刑について論じられており、著者がどんな経緯でどんな状況で何を考えながら本書を著したのか想像してしまう。

    裁判員に選任される可能性のあるすべての人に読んで欲しいが、議論をカントやニーチェを引用しながら展開するので取っ付きにくいと感じる人が...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年06月18日

    チェック項目20箇所。死刑の自由化とは、死刑の価値化でもある、これまでの職業裁判官制度のもとでは、死刑の基準はあっても、真の意味での判断はなかった、あったのは形式的な基準の運用だけで、実質的な正義の判断と言えるようなものはなかったのである、これまでの官僚司法が市民の司法に変わったことで、これからは正...続きを読む

    0

死刑と正義 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社現代新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

森炎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す