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2011年の大河ドラマの主人公、江の二番目の夫、秀勝の兄にあたる人物が豊臣秀次である。紀州雑賀攻め、四国討伐、葛西・大崎一揆、奥州平定で軍功を挙げ、朝鮮征討に傾倒する秀吉の影で、関白として内政に力を発揮して地歩を固めた武将、秀次。「殺生関白」の異名をとり、秀吉の甥というだけで引き立てられた、粗暴で凡庸な武将とされているが、果たしてそれは真実だったのか? 実はそのイメージは、秀吉の奸臣によって貶められた虚像だったのではないかと言われている。太閤秀吉への謀反の嫌疑により切腹を命じられ、首は三条河原に晒されるという、関白の位を極めた人物としては異様ともいえる最期を遂げた秀次の実像を描く。「秀吉の後継者」という重圧と戦いつつ、自らの理想を実現するためにひたむきに生き抜いた豊臣秀次は、何を思いながら青厳寺で腹を切ったのか? 後の関ヶ原の合戦にも影響を与えた勇将の生涯に迫る渾身の一冊。
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今まで目にした説のなかでは一番説得力があった。
推理小説で意外な真犯人が浮かび上がり、その動機もあっと思わせるという醍醐味もある。歴史を愉しむ良いひとときをもらった。
Posted by ブクログ 2011年10月11日
歴史小説も作家によって、違うんだなあ~と感じた。
豊臣秀次は、秀吉の影に隠れ、印象は薄く『殺生関白』の異名で悪評高いが、滋賀県近江八幡市の人々には、神様のように言われてる。
興味深く読み進めていくと、秀吉は、亡き織田信長の築いた安土の町をそっくりそのまま真似て、安土より高い八幡山から見下ろしたかった...続きを読む
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