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Posted by ブクログ 2021年08月27日
あらすじ
伊達家62万石の危機を察知した仙台藩の重臣・原田甲斐(里見浩太朗)が、たった一人で謀略から守る姿を描いた娯楽時代劇。 仙台藩の重臣・原田甲斐は3代藩主・伊達綱宗の放蕩に端を発した混乱の中、綱宗の叔父・伊達兵部の藩乗っ取りの陰謀を察知する。 兵部は幕府老中首座酒井雅楽頭と姻戚関係を結ぶなどし...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月28日
上、中、下、3巻読み終え感慨に浸っております。良かったー。山本周五郎賞というのがあることは知っていながら、彼の作品を読んだことがなかったので読んでみたが、最初にトンデモナイ作品に触れてしまったようだ。こんな武士の、男の生き様があるのか。いゃ〜深い。こんな広い心を持った男になりたい。オレには到底ここま...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月19日
全2巻。
今は3巻で再版されてるみたい。
伊達騒動のお話。
山本周五郎先生は時代物な印象で避けてたので
今作が初見。
伊達騒動は知らんかった。
そんなんあったのは知ってたけど
内容は全く。
や。
しみるわ。
これ。
泰平の時代の物語だから
合戦みたいなことはないけど、
侍の「忍ぶ」美観の方を...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月02日
江戸時代前期の伊達騒動を描いた長編時代小説である。新潮文庫で上中下3巻になっている。NHK大河ドラマにもなった。
主人公は仙台藩家老の原田甲斐である。甲斐は伝統的には悪役・奸臣に位置付けられてきたが、本書では真っ当な人物として描かれる。逆に本書や大河ドラマの影響が強くて悪役イメージの方が少なくなって...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月18日
(上中下巻あわせての感想です)
山本周五郎作品は何といっても庶民や名もなき流れ者に対する温かい視点が魅力(上から目線の司馬遼太郎作品とは対照的)なのですが、本作では伊達藩の家臣というそれなりの立ち位置の人物を主人公に据えているのと、大きな陰謀に対峙するという物語のスケールの大きさに引きずられている...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月13日
骨太な構成と緻密な心情描写で、とても面白く読めました。
主人公として描かれている原田甲斐の武士道的たたずまいを見ていると、人の上に立つものとしての責任と態度を訴えているようにも思われます。
実際に書かれた時代と現代を単純に重ねることはできませんが、ふと、現在の世の中のリーダーの姿勢を顧みてしまいます...続きを読む
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