一人ならじ

一人ならじ

660円 (税込)

3pt

3.4

合戦の最中、敵が壊そうとする橋を支える丸太がわりに自分の足を使い、片足を失う『一人(いちにん)ならじ』。敵の武将を倒しても首級(しるし)を掻き取ることをせず、すばやく次の敵を求めて前進する『石ころ』。ほかに『三十二刻』『殉死』『さるすべり』など、名を求めず、立身栄達も望まず、黙々としておのれの信ずる道を生きる無名の武士たちとその妻の心ばえを描いた“武家もの”の傑作全14編を収める。

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一人ならじ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本が、山本周五郎さん作品との出会い。
    描かれている物語は、普段の私に教訓として教えてくれるような事ばかり。考え方に、かなりの影響を受けた本です。
    山本周五郎さんの作品で1番好きです☆彡
    もう、私の手元にある本は、表紙がボロッボロ(^^;)

    0
    2012年08月28日

    Posted by ブクログ

    テッパンでおもしろい山本周五郎大先生の短編集のうちの一冊.
    今回は「黙々と働く名の知れぬ市井の人が如何に偉いか」という話が多かった気がするが,充実しているのは戦後に書かれた後半の「柘榴」「青嵐」「おばな沢」「茶摘は八十八夜から始まる」の4編だ.

    0
    2017年04月09日

    Posted by ブクログ

    著作当時の時代背景と現在では比較しようがないが、読めばさまざま考えさせられたり、否定的な意見が出たりもする。

    ただこれが山周節なんだろうな。

    “茶摘は八十八夜から始まる”はまさにそう。
    解説にもあるが、人間回復というテーマが感慨深い。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    山本周五郎の短篇小説集『一人(いちにん)ならじ』を読みました。
    ここのところ、山本周五郎の作品が続いています。

    -----story-------------
    合戦の最中、敵が壊そうとする橋を、自分の足を丸太代りに支えて片足を失った武士を描く表題作等、無名の武士の心ばえを捉えた14編。
    -----

    0
    2022年11月12日

    Posted by ブクログ

    この作家が上手いのは百も承知。
    それよりもこの短編集、ある程度時系列に並べたことによって、その時々の作家の立ち位置的なものがあぶり出された感あり。
    もしかすると編者はそれを狙っていたのかもしれないけれども、山本周五郎と言えども、追い詰められたのか、それとも鈍感だったのか、生きるとはそういうことか、と

    0
    2019年07月15日

    Posted by ブクログ

    時代が映す日本。
    戦中に描かれた美学が、今も変わらない真実に思えるのは興味深い。
    薯粥と柘榴が秀逸。

    「一途不退転の働きをするのには、日常の生き方が大切だ、百石の侍に出世することよりも、足軽として誰にも劣らぬすぐれた人間になれ」

    その通りである。

    0
    2019年05月21日

    Posted by ブクログ

    短編集。戦時中の作品が多く、戦時社会に迎合的な固さを感じる。その中で、「青嵐」「茶摘は八十八夜から始まる」が良かった。11.2.5

    0
    2011年02月05日

    Posted by ブクログ

    自分の信念を貫き、誰の目も気にせず黙々と生き、誇り高く死んでいく。そうした名も知られない武士を描く短編集。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    25/11/3~11/8

    (きっかけ)
    義母からもらってたのを発掘して読んでみた。

    (感想)
    過去、「樅ノ木は残った」以来の山本周五郎。
    「樅ノ木」の内容は全く覚えていないのですが、面白かった、と感じたのだけは覚えています(笑)

    今回読んだ「一人ならじ」は、短編集でしたが、とても面白かった。時

    0
    2025年11月08日

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