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武家の法度である喧嘩の助太刀のたのみを、夫にとりつがなかった妻の行為をめぐって、夫婦の絆とは何かを問いかける『四日のあやめ』。娼婦仲間との戯れに始まった恋であるが故に、一子をなしながらも、男のもとから立去ろうとする女を描いて周五郎文学ならではの余韻を残す『契りきぬ』。ほかに『ゆだん大敵』『貧窮問答』『初夜』『古今集巻之五』『燕』『榎物語』など珠玉作全9編を収める。
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Posted by ブクログ
武家もの中心の構成です。 印象に残るのは”契りきぬ””四日のあやめ”あたりです。 そして”燕”。僅かなページに様々な場面を埋め込み、発散した感もありますがそれでも読ませるのは、流石に周五郎円熟期の作品です。 周五郎、連続5作。まだまだ続けられそうですが、このあたりで終わりにしましょう。
再読 ・ゆだん大敵 ・契りきぬ ・はたし状 ・貧窮問答 ・初夜 ・四日のあやめ ・古今集之五 ・燕 ・榎物語
足かけ16年の発表年代順に並べた中編集。ふだん時代小説は読まないが楽しめた 読みかけで20年くらい放りだしてあったのだが、冒頭の『ゆだん大敵』はよく覚えていた。日頃は昼行灯でいざとなるとすごい剣士だとか、おじさんのファンタジーだけれど 気に入ったのは『貧窮問答』。主人公にはこれでいいのかと突っ込...続きを読むみたくなるが、それでもなお爽快である。あとは『燕』。よい技巧だと思う
江戸時代の人々の生き様を書いたフィクション。 この著者の作品は初めて読んだような気がするが面白い。武士であれ庶民であれ、悲哀の中でも真っ直ぐに生きていこうとする姿が印象的。第二次世界大戦の戦火をくぐり抜けた著者が戦後に書いた作品であることを解説で言及されているが、なるほど、その体験が作風に出ているの...続きを読むかもしれない。
昔人の日常や非日常。 退屈と思えば退屈。だけど、今も昔も人情は変わらず。 書かれたのが昭和20年代というのも感慨深い。
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