あとのない仮名

あとのない仮名

737円 (税込)

3pt

3.3

江戸で五指に入る植木職でありながら、妻とのささいな感情の行き違いがもとで、職を捨て、妻子も捨てて遊蕩にふける男の寒々とした内面を虚無的な筆致で描いて、周五郎文学に特異な位置を占める最晩年の傑作「あとのない仮名」、夫婦の変らぬ愛情を、枯死するまで色を変えない竹柏に託した武家ものの好編「竹柏記」ほか、「主計は忙しい」「桑の木物語」「しづやしづ」など、全八編を収める。

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あとのない仮名 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年11月04日

    再読

    ・討九郎馳走
    ・義経の女
    ・主計は忙しい
    ・桑の木物語
    ・竹柏記
    ・妻の中の女
    ・いづやしづ
    ・あとのない仮名

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    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    泣きながら読んだ作品、思わず笑った作品、後味が悪く感じた作品。
    どれをとっても人間味の溢れた作品でした。
    現代の人が読んでも充分に共感でき、時代は違えど、人の営みや社会性はあまり変わりがないのかもしれないと、身近に感じられる。

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    Posted by ブクログ 2017年06月05日

    表題の「あとのない仮名」の印象が強くて他を忘れる。

    周五郎作品は主人公に辛く当たって最後に解放するというカタルシスのようなものを用意していることがわりと多いのですが、この作品はそうしたポイントがない。

    世に拗ねた主人公であることは珍しくないけれど、その拗ね方に隙がない。一定の境地に達した完成され...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月05日

    山本周五郎の短篇小説集『あとのない仮名』を読みました。
    『日日平安―青春時代小説』、『松風の門』、『栄花物語』に続き、山本周五郎の作品です。

    -----story-------------
    腕利きの植木職人が職を捨て、妻子を捨てた理由とは? 笑って泣ける傑作8篇。

    江戸で五指に入る植木職でありな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「桑の木物語」…「生きるだけ生きよう」という正篤の考え方の変化が、彼の家系に続いた不幸を克服させたに違いない。悠二郎と正篤の友情に感動。
    「竹柏記」…孝之助の「結局俺は退屈な人間に過ぎなかった」という自分の行いを悔いている直後にある結末を読むと、なんとも言えない幸せな気分になった。
    「あとのない仮名...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「桑の木物語」は、武士を捨てた悠二郎と若殿・正篤の主従の愛情を描く名作。長年の悠二郎と正篤のわだかまりが解けた最後の表現がすばらしい。『正篤は摘み溜めた実を口へ入れ、すばやく指で眼を拭いた』

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