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Posted by ブクログ 2017年06月05日
表題の「あとのない仮名」の印象が強くて他を忘れる。
周五郎作品は主人公に辛く当たって最後に解放するというカタルシスのようなものを用意していることがわりと多いのですが、この作品はそうしたポイントがない。
世に拗ねた主人公であることは珍しくないけれど、その拗ね方に隙がない。一定の境地に達した完成され...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月05日
山本周五郎の短篇小説集『あとのない仮名』を読みました。
『日日平安―青春時代小説』、『松風の門』、『栄花物語』に続き、山本周五郎の作品です。
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腕利きの植木職人が職を捨て、妻子を捨てた理由とは? 笑って泣ける傑作8篇。
江戸で五指に入る植木職でありな...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「桑の木物語」…「生きるだけ生きよう」という正篤の考え方の変化が、彼の家系に続いた不幸を克服させたに違いない。悠二郎と正篤の友情に感動。
「竹柏記」…孝之助の「結局俺は退屈な人間に過ぎなかった」という自分の行いを悔いている直後にある結末を読むと、なんとも言えない幸せな気分になった。
「あとのない仮名...続きを読む
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