大炊介始末

大炊介始末

781円 (税込)

3pt

4.2

自分の出生の秘密を知った大炊介が、狂態を装って藩の衆望を故意にうらぎらねばならなかった悲劇を描く表題作。自分たちはおたふくであるときめこんでしまっている底抜けに明るく情味豊かな姉妹の物語「おたふく」。奇抜な視点と卓抜な文体で「剣聖」宮本武蔵を描き、著者の後半期の出発点となった意義深い作品「よじょう」など。さまざまな傾向の短編から代表作10編を選りすぐった。

...続きを読む

大炊介始末 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月03日

    周五郎新潮文庫版短編集、木村久邇典氏解説には周五郎の短編ジャンルが大まかにわかるものを選んでいるとのこと。そうですね「×××もの」と分類できます。
    再読ですが、ひさしぶりに周五郎ワールドにとっぷりと漬かりましたので、一編ごとの印象を。

    「ひやめし物語」
    武家の次男三男は跡継ぎになれない、養子に行く...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年11月29日

    アンデルセンの童話は一作毎に色んな切口の話が盛り込まれているが、この本はまさにそんな感じ
    どれも意外な話の流れで、ほほぉ〜と感心してしまいます
    山本周五郎、あまり読んだことがなかったけれど、他の本も読んでみようと思います

    0

    Posted by ブクログ 2015年10月02日

    樅の木は残ったしか読んだ作品はありませんでした。珠玉の短編集と思います。
    以下、木村久邇則氏の解説から
    満州事変から第二次大戦後、物資統制のため雑誌の統廃合まで行われた時代に作品は発表されたのだそうです。アンドレジット『大芸術家とは、束縛に鼓舞され、障害が踏切台となる。ミケランジェロのモオゼの窮屈...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月14日

    さまざまな趣向の作品を集めた短編集。全10編のうち、以下印象に残ったものをピックアップ。

    「よじょう」・・・どうしようもないヘタレ男・岩太が、乞食の真似事をしているだけなのに父親の仇を討とうとしていると周りから誤解されてしまう。それだけでも面白いのだが、仇を討つ相手はあの宮本武蔵。力の象徴である武...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月04日

    以下、短編ごとに感想。
    ひやめし物語:武士の時代のひやめし食いは制約強すぎて大変そう。
    山椿:オチは読めたが良い話。人は生まれ変われるものですな。
    おたふく:誤解って怖いね。いい話ですんでよかった。
    よじょう:武士の誇り(というか仇討ち)に対する皮肉。
    大炊介始末:感情移入がしづらい。イイハナシナノ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月27日

    10編全部面白かった。
    表題作の「大炊介始末」「よじょう」「おたふく」なんかは特によかった。
    中でも「おたふく」が最高。
    30もすぎた夫婦と姉妹のお話
    登場人物も少なく短いお話なんだけど、
    キャラも良く、会話も良く、山本周五郎の良さの出たかわいいお話でした。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    短編10編。すべて違う切り口なのが、興味深い!昭和30年代に書かれたモノで、今となっては難解な部分もあるが、当然と言えば、当然の話である。終わり方も、余韻が残るモノ、スカッとするモノ、色々で飽きない書籍だと思う。特に気に入ったのは、「ひやめし物語」「おたふく」だろうか!?

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    大人版の童話を読んだ気になる一冊。善か悪か、それだけでは図れない大人の対処のヒントがそこかしこに隠れている。
    時代小説が苦手な人の入門編としてもいいかも。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月25日

    飲み屋の描写が上手いなぁ、どの酒も苦々しい。
    でもどんなに苦々しくても、たまには外でビールでも飲みたいもんです。ヨーロッパの夏のような日本で一番良い季節の夜風に当たりつつ。

    0

大炊介始末 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

山本周五郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す