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戦いのフィールドを変えよう!
先の見えない日本企業。技術やスペック競争、値引き合戦で疲弊してしまっている。ここから脱却するには、戦いのフィールドを新しく変えて、「新しい市場」をつくらなければならない。
今までは「技術=ものづくり」に傾斜した、いわば「文明」重視の議論が多かったが、ここでの提案は「文化」の創造にある。顧客のニーズは大切だが、それだけでは成り立たない。問題を発見し、これまでにないライフスタイルを提案して、市場を作る。そして、次世代のための幸せな社会を作っていく。その可能性は、さまざまな条件に恵まれている大企業だけでなく、町の中小企業にもあふれている。
本書では、経営学の研究者として、主としてものづくりの現場を歩き、新市場の創造に成功した企業を多く見てきた著者が、経営学をベースに新しいビジネスの戦い方、企画発想のヒントを説いたものである。
古今東西の「余談」と取材で稼いだ事例をベースに、抽象的な経営学の議論をわかりやすく伝える。話し口調の奔放な筆致、数字や横文字は入れない。350ページを超えるボリュームながら、前提知識なしでも一気に読める面白さ。ビジネスのヒントが詰まった、気鋭の経営学者による、日本発の新しい経営書がここにある。
Posted by ブクログ 2020年07月28日
「知らない人と最後に友達になったのはいつですか」。
目から鱗の問いでした。日本企業の現状を説明するのに、十分に説得力のある分析でした。
個人的には、組織から与えられた仕事をこなす事で、いっぱしのビジネスマンになったつもりでいた自分に気づかされました。
テレワークのおかげで会社や社会との距離感が変...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月08日
ひとつひとつの事例は産業史の有名事例が多いので知ってたりもするんだけど、どんな人柄の人物がそれを為し得たのか、美辞麗句にまとめずルポのように書いてあるのが面白い。そして「どうしたらできるのか」と「なぜ難しいのか」がバランス良く散りばめられている。難点は「忙しい人が読まなそうな程度に寄り道が多いこと」...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月15日
どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。
・市場創造の4フェーズ
①問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
②技術開発:温水器とポンプをつくろう!
③環境開発:トイレに電源をつなごう!
④認知開発:社会に良さを広めよう!
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月08日
どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。
・市場創造の4フェーズ
?問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
?技術開発:温水器とポンプをつくろう!
?環境開発:トイレに電源をつなごう!
?認知開発:社会に良さを広めよう!
...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月01日
商品・サービスの開発論.日本の技術神話および大企業を始めとする商品開発組織・プロセスの抱える問題点を指摘.新市場(=価値)の創造は新たな生活習慣・価値観の創造(=文化開発)であると具体例を豊富に織り交ぜながら述べている.
本書では以下のような事例が紹介されている.
・人工衛星向けジャイロをクルーザー...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月23日
「商品開発にもよい方法があるはず。それが知りたい」という問いの立て方そのものを否定した本。
改善活動や、課題・問題発見は「理想形」が存在している前提での問いの立て方なので、「理想形」そのものを構築する商品開発で同じ手法は使えない。
商品開発は、いわば新しい便利さ、良さといった価値観そのものを創造する...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月26日
発売から1年以上経ってた、もっと早く読んでおけば。。(悔)。
これほどポジティブに、これほど根本的に、モノづくりの本質を捉え、これほど愉しく、これほど重厚な論理で、商品開発を語った書物があったろうか。
普段マーケティングに携わっているビジネスマン達に、根源的な問題提起と希望、そして叱咤をくれる一冊。...続きを読む
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