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人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題を追求した問題作。愛のあり方、求め方とは――。
高校教師・南慎一郎は、同僚であり、新進の日本画家であった藤島壮吉から絵の手ほどきを受け、日展初出品で協会賞を受賞する。入選した絵は、藤島の妻・美枝子をモデルにし、藤島と共に描いたものだったが、藤島は落選した。しかも、藤島は美枝子への慎一郎の気持ちに気づき、自殺してしまう。そして、藤島の死は大きな波紋を呼び、慎一郎と藤島の家庭は崩壊していくのだった。人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題に正面から取り組んだ問題作。
1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され、話題を呼んだ。
「三浦綾子電子全集」付録として、著者が北海道新聞に書いたエッセイ「敷島の滝」を収録!
Posted by ブクログ 2013年03月19日
どうして今まであたしは
三浦綾子を読まなかったんだろうと
後悔しました。
と衝撃を受けた一冊です。
以下、読み終わった10年ほど前の文章。
犯罪にならない罪が
どれほど罪深いのか。
罰することの出来ない罪が
どれほど罰なのか。
愛することってなんなんだろう?って
考えさせられま...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月16日
この作品も、人間の自己中心的な愚かさ、人間が人間を傷つけてしまう「罪」ある姿を描き出した作品。
人間は本当に自己中心な、エゴイスト。
作中、登場人物たちがとる行動は、それなりに理由あることではあるのだろう。しかしそれは、自己中心的な、思いからとる行動。
それがどんどん自分の首を絞め、相手をも傷つ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
三浦綾子の小説は登場人物のそれぞれの心の動きがよくわかって読書に集中できる。
登場人物を自分と照らし合わせて考えさせてくれる。
あらすじ
島壮吉と南真一郎は、旭川北成高校で働く同僚教師であり、日本画の師弟であり、友人であった。藤島と慎一郎がともに藤島の妻美枝子をモデルに描いた絵のうち、真一郎の絵が...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
三浦綾子ははずれない。
人間が生まれながらに持つエゴを原罪として扱う作品。
エゴは人を簡単に傷つけてしまうのに、発している本人はそれに気づいていない。
後になって気づいても遅いだけ。
それにちょっとした言い方のニュアンスの違いだけで、その言葉を受け取る側の捕らえ方、感じ方って大きく変わってしまう。
...続きを読む
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