終点のあの子

終点のあの子

590円 (税込)

2pt

オール讀物新人賞を受賞し、繊細な描写が各紙誌で絶賛された、注目の著者のデビュー作。「揺れ動く思春期の心理を見事に描いた秀作、というより力作だ」(篠田節子選考委員)と賞された受賞作「フォーゲットミー、ノットブルー」は、中高一貫女子校を舞台にした青春小説。級友に対する憧憬がいつしか憎しみに変わる様子を、柔らかく繊細な文章で描く。ほか、連作3篇を含む全4篇を収録。

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終点のあの子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月15日

     何年も前から工事が続く駅。永遠に終わらないかのように見え、すっきりとした完成形が想像できないその情景は、常に発展途上である、人物それぞれと重なる。

     どんな自分でありたいのか。どんな自分として人から見られたいのか。

     中等部からの内部生である希代子。高等部から、有名な写真家を父に持つ朱里が入学...続きを読む

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    購入済み

    匿名 2023年11月19日

    面白かったです。
    人それぞれ物語があるんですよね。
    自分は同性からどう見られているか考えさせられる。

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    女子高生が持つ、みずみずしくてどこか淡々とした雰囲気がひしひしと伝わる。
    女子高生という言葉は、明るくて、眩しくて、でも儚いような響きを持ち、放課後にわいわいと戯れる、どこか能天気な彼女たちの姿を思い浮かべることは容易である。
    本作で描かれるのは、空想やステレオタイプの中の女子高生ではなく、もっとリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月23日

    ほんとうに女を描くのが上手い、学生の頃のざらりとした思い出。
    羨望と嫉妬と侮蔑と驕りとをぐちゃぐちゃにした感じ。
    同じ高校に通うクラスメイトだけど、当たり前にみんな違って、自分が1番正しくて、可愛くて、何かにつけて誰かを見下した。
    懐かしいような、変わっていないような、共感したくない。
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    Posted by ブクログ 2023年02月13日

    自分も中学高校カトリックの女子校に行っていたのですごく共感した。
    女子心理を細かい描写で複雑に書いている。
    自分もまた、女子の親になり中学高校時代に共学だったら違ったのか?とよく考える。

    異性の目が学生時代にあるかないかって
    大きい気がするのを痛感した一冊。

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    Posted by ブクログ 2022年12月13日

    面白かった!
    ミステリー以外の小説で一気読みしてしまったのは、この小説が初めてかもしれません。
    お嬢様学校の女子高生を主人公にした4編の短編集で、クローズアップされる生徒はそれぞれ違っても、登場人物の関係性や物語が1話から繋がっているのが面白いと思いました。
    一人一人の容姿や内面の特徴と、クラスでの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    四篇からなる連作短編集。
    中高一貫のプロテスタント系女子高を舞台にしたもので、高校一年生の同じクラスの色々な人物が主人公となっていくので、様々な視点から一つのクラスを眺めているようで立体感があって楽しかった。
    短編四つのうち三つは同じ時間軸だけど、最後の一つはその四年後、大学四年の時のストーリー。
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    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    中高一貫校のプロテスタント系の女子校の少女たちの物語。同時期の出来事がそれぞれの視線から描かれていて面白かった。自分も同じような環境に居たので少女たちの気持ちに共感できるところが多々あった。

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    Posted by ブクログ 2023年07月22日

    開成中の入試に出た作品ということで、前から読むのを楽しみにしていた本。
    開成は、この年頃の女子特有のねじれた感情を、小学6年生の男子に読み解かせるのか・・。ただ、高学年の子に読んでほしいなと思う本でもあった。

    4人の女の子が登場するのだが、どの子も性格は違えど、女子の嫌な部分が強烈に描かれている感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月01日

    連作短編集。4話とも良かった。あまり仲良くしないまま終わってしまった同級生の人生とか、どんな感じだったんだろうって考えたくなる一冊だった。

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